先日、どんな研修に興味があるかアンケート調査を実施した所、意外な結果が得られました。
入職3年目以内の若手職員が興味のある研修テーマ、とは何だと思いますか?
それは、「メンタルヘルス」なのだそうです。
イヤイヤイヤ、まだ心配するほど働いてないでしょうよ・・・( ゚Д゚)!
とツッコミを入れたくなるかもしれませんが、ダントツの1位だったのです。
このような結果が得られた背景を考えてみると、
少子化により子ども一人に対するご両親の介入時間が増えたこと(子供の将来を案じる)、
「働き方改革」でメンタルヘルスが大きく取りざたされる機会が増えたことなどがあるかもしれませんね。
厚生労働省の「労働安全衛生調査(実態調査)」によると、
仕事に関する強い不安や悩み、ストレスを感じている労働者の割合は2015年(平成27年)で55.7%。
労働者の5割以上は何らかのストレスを抱えているという報告があります。
ですが、同じ職場環境でも、ストレスに強い人と弱い人がいます。
この違いは何なのでしょうか?
それは「出来事」に対する当人の「受け取り方や捉え方」の違いです。
その結果、ストレスに対する反応が変わってくるのだと思います。
(これは米国の臨床心理学者、アルバート・エリスの「ABC理論」としても知られています)
例えば、仕事で成果が出なかったとしても、
「これはチャンスだ」
「失敗に終わったが、次につながる課題が見つかった」
「これ以上の試練はないはずだから、ここから頑張ってみよう!」
など、前向きに捉える人はストレスに強い。
一方でストレスに弱い人は
「結果が出ないことは恥ずかしい」
「なんて自分はダメなんだ」と後ろ向きに捉える人は気持ちが沈み、
場合によっては体調を崩してしまうということもあります。
とはいえ、「私はストレスに弱い・・・!もうダメだ!」
ということではないのでご安心を(^O^)
むしろ「弱い」と自覚しているからこそ、トレーニングすれば「強さ」へ変えていくことができます。
代表的なトレーニング方法のひとつに
「望ましくない(と思い込んでいる)」
出来事の良かったことを考えてみることというのがあります。
結果が望ましくなかったとしても、
「自分の努力が足りなかった」
と気づけたことは良かったこと、
つまり成功だと捉えることもできるということですね(^^)
このトレーニングを続けていくと、
物事を良い・悪いのいずれか一方だけを見る習慣が緩和され、
事実をしっかりと捉えられるようになる=ストレスに強くなります。
お役に立てましたら幸いです!
人事コンサルタント
金森 秀晃