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手探りしながら前進あるのみ

手探りしながら前進あるのみ

「21世紀に重要視される唯一のスキルは、新しいものを学ぶスキルである。
 それ以外はすべて時間と共にすたれてゆく。」
ピータードラッカーの言葉です。

ピータードラッカーの有名なこの言葉の通り、
現代は、従来の定説が通用せず、
誰もが、現場でその状況を把握し、解釈し、仮説を立て、
試行錯誤をしながら、前に進んでいかなければならない時代のようです。

従来のセオリー通りに経済状況が進行しない事態は、日本に限らず
欧米でも同様で、今までに積み上げてきた経済学の方程式が
通用しない時代に突入していると誰もが感じているのではないでしょうか。

「この1年、人事部で行った新たな取り組みはありますか?」
こんな質問を人事担当役員や人事部長にすることがあります。

YES、NO、その答えは様々ですが・・・・
管理職昇格に、客観的な視点をいれようと外部アセスメントを導入したい、
新しい中長期計画に沿って人事制度を見直したい、
といった声を職業柄か、最近、多く聞くように感じています。

人事の領域においても、いままでと同じようなやり方を行っているだけでは、
期待する成果が出ないという認識が、高まってきているからではないでしょうか?

従来の延長線上では、
いままでと同様の人事の機能が果たせないのではないかという
前向きな危機感を感じたものととらえていますが
それを解決していくために、どんな手を打っていくのか?
 という点に関しては、まだまだ、限定的な思考の中で
検討が行われているのかも知れません。

米国のグーグル、フェイスブック、ナイキ等・・といった著名企業では、
「マインドフルネス」と呼ばれる仏教由来の瞑想法が、
社内活動に盛んに取り入れられていることはご存知でしょうか。

こうした取り組みの目的は、
健康増進という観点に加えて、直観力アップ等、
社員の能力開発も狙いとしてあるそうですよ!

最近では、ウォール街でも瞑想を取り入れる企業が増え、
ゴールドマンサックス社でも、
瞑想のインストラクターを雇い
自社内の多くのトレーダーや従業員に瞑想を教えていると聞きます。

ちなみに僕も瞑想はルーティンに組み込んでいます。

リーマン・ショック以降、従来のやり方では、
これからの時代では立ち行かないことを自覚し、
有効なソリューションを検討した結果、
マインドフルネスや瞑想に到達したということではないでしょうか?

トップ自らが体験し、効果を確認して、取り入れている企業も少なくないようです。

手探りしながらも、効果がありそうだと思えば取り入れる。
こうした姿勢は我が国の人事も大いに参考にすべきスタンスだと思います。

過去に実績のある人事施策を繰り返すだけでなく、
新しい現実を見据え、手さぐりながらも、
積極的に前に進んでいく姿勢は
今後の我が国の企業人事にも期待されているのではないでしょうか?

人事コンサルタント 金森秀晃

株式会社ZAC
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