こんな場面に出くわしたことはないでしょうか?
「おばあちゃん。銀行印持ってる?
持っていたら出して!」
区役所の職員の方が、窓口に尋ねてきたおばあちゃんに
そう言っていたそうです。
なぜ、銀行印を出さなければいけないのか
わからないおばあちゃんは固まります。
当然ですよね。
その後、職員の方は
書類に押す印鑑があれば、
手続がスムーズにいくことを
説明されていたそうです。
恐らく、説明が一言ではできない。
複雑だからおばあちゃんにはわからないかもしれない。
何度も説明することになるのは、時間がかかって面倒だから、
やってほしいことだけ言おう。
そんな風に考えられたのではないでしょうか。
お年寄りにだけではなく、
家族や部下に、
この話はわからないだろうな。
だから、相手にわかる部分だけ、
「○○さんこれしてください」
そんな風に伝えていることありませんか?
あなたは無意識でも、相手は、
「理解できない人だと思われている」
ことを感じます。
自分の能力を、認めてくれない人のために
何かをしようとするでしょうか。
本気で動いてくれるでしょうか。
相手が理解しにくいことだからこそ、
丁寧に簡単な言葉で説明をする。
まさに「ひと手間」
面倒に感じるかもしれませんが、
結果的には、あなたの思っていることが
正確に伝わって、
ストレスなくコミュニケーションをとることができますよ。
人事コンサルタント
金森秀晃