先日とある面白い記事を拝見しました。
お笑い芸人として活躍される傍ら、プロのゴミ清掃員としても活動されている
マシンガンズの滝沢秀一さんのお言葉です。
”「きちんとゴミを分別する企業」と
「まったく分別しない企業」があるんですよね。
そうすると、ある発見がありまして。
ぜんぜん笑えない発見なんですけど、
「ゴミを雑に出す会社は6年以内に潰れる」。
いや、これはいいかげんな予想じゃなくて(笑)、
僕自身や、まわりの清掃員の経験に基づいた発見なんです。”
これを見た時に、「さもありなん」と思ったのです。
これはおそらく、かなり真実味のあるお話でしょう。
私も以前飲食店のコンサルティング事業に携わっていたことがあるのですが、
潰れるお店の多くがお客様の見ていないところにだらしない印象でした。
例えば、どうせ食べないんだからと、落としたパセリをそのままのせてお出ししたり、
ろくに洗浄もせず食器を使いまわしたり…
表向きの華やかさに比べて、裏がとんでもなくだらしなかったのを覚えています。
ゴミの分別に象徴されるのは、
「誰が見ていようと見ていまいと、やるべきことをきちんとやるのか」
という、組織としての“姿勢”そのもの。
「見られていなければいいや」
「バレなければいいや」
こうした姿勢やあり方は目に見えない粒子としてもお客様に必ず届きますし、
組織文化への影響が及び、じわじわと崩壊に繋がっていきます。
(実際にモラルや規範が曖昧だと、不正というリスクが増えるという研究結果もでているそうです。)
また、このご時世はそうしたところもすぐに暴かれますし、拡散力も高いですから、
場合によっては高い代償としてすぐさま跳ね返ってくるでしょう。
この「ゴミの分別」は一つの象徴ですが、
例えば電球がきれいても気が付かない、壊れた物があっても理由もなく直さない、
お客様から見えないところだったら汚くても大丈夫、
こうした文化が命取りになるということを
わかりやすく教えてくれる良い事例だと感じました。
逆に言えば、どこを切り取られても大丈夫な人間、
組織が圧倒的に勝っていく時代であるとも言えます。
これは真面目に真摯に頑張ってきた方への希望になるでしょう。
一つひとつを大切に、
いつも誰かに見られている、見てくださっていると思って
身を改めていきたいと改めて思わせていただきました。
さて、私も家の一生片付かない区画に手をつけようと思います…笑
みなさんも一緒に頑張りましょう!笑
人事コンサルタント
金森秀晃
