先日、若くして様々な有名な楽曲ダンスの振付師であり
ダンスの先生もなさっている方から「こんな指導を受けたことがある」という話を目にしました。
(うろ覚えなので、内容はもしかしたら少し違うかもしれないのですが)
「(ダンスで)できないことがあったら、できるようになる方法を5つ考える。
そして、その5つを試してみる。たとえそれで解決しなくても、
その方法は別の場面できっと役に立つ。だから無駄にならない。」
私はこの話を聞いて、
世界チャンピオンになった敬愛する空手の先輩もしかり、
野村證券の本社にいらした先輩方もしかり、
やはり成果を出し続けている方の考え方は
本当に共通するところが多いのだなぁと改めて感じました。
こうした方々に共通するのは、
「手数の多さ×試行錯誤のスピード」
だと思います
私たちが
「これは正しいのかなぁ」
「これいったらまずいかなぁ」
「これいったら嫌われるだろうか」
などと考えているうちに
いくつもの策を考えて、すぐさま
実行・修正・実行・実行・修正!!!!!
と怒涛のサイクルを回しているのです。
ですから最初ものすごく下手だったり、
成長が遅かったとしても、乗数のように倍々ゲームで
急成長を遂げるということになるのでしょう。
例えば子育てを例にあげてみてみましょう。
子どもが野菜を食べないとき、
「どうすれば食べてくれるか」を5つ考えるとします。
1. 小さく刻んでカレーに入れる
2. 見た目を可愛く盛り付ける
3. 親が美味しそうに食べる姿を見せる
4. 食材の収穫体験に連れて行く
5. 料理を一緒にする
仮に1しか考えていなかったら
1がうまくいかなかったことに嘆いたり
食べてくれない子どもにイライラしてしまうかもしれません。
ですが、子育て上手のお父さん・お母さんは違います。
1~5を即座に立案して、全部実行してみるのです。
それは全部試して仮にこの5つのアプローチすべてが効果がなかったとしても、
3ヶ月後に別の食材で試したら効果があるかもしれないという原理を知っているからです。
だから1~5がうまくいかなくても6~10を考えるだけでしょう。
さらに、これを場面を職場に移し、部下育成の場面で、
「楽しそうに仕事をしている姿を見せる」をやってみたら、
ものすごく効果があるかもしれません。
また、その部下がものすごく障害に感じている事象を矮小化して(細かく刻んで)
目立たないようにしたら、途端に動き出せるかもしれませんよね。
おそらく最速で成果を出されている方々は、
仕事もプライベートも関係ない「すべてのケース」で
それこそ呼吸のように「意味ある無駄」を作り出しているからこそ、
無限に試行回数が増え、スピードもあがり、
結果的に成果が出やすくなるのだと思います。
すぐに5つの策を考えるのが難しくても
まずは2つからでも始めて試行回数を増やしていく技術を
卓越させていきたいですね!
人事コンサルタント
金森秀晃