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「報われない」は賃金制度を見直せば解消されるのか?

「報われない」は賃金制度を見直せば解消されるのか?

みなさんはどんなときに「報われない」と感じるでしょうか。

弊社は組織づくりの専門家集団ですから、
よく「頑張る人が報われる組織」を作りたいというご相談を受けます。
その流れで、賃金制度の話によくなるのですが、
それもものすごく大事だと思いつつ、コンサルタントとしては
「ちょっと待ったー!!!!」といいたい気持ちもあるのです。

そこで今日は、みなさんと共有したい1つの問いがあります。

「報われない」は賃金制度を見直せば解消されるのか?

20年以上組織コンサルティングをやってきた中で言えることとしては…

答えはNo!

ということです。

正確にいうと、
賃金制度を変える「だけ」では解消できない
といったほうがいいかもしれません。

「報われない」と感じている方とお話していると…

Aさん「なんだか報われないと感じています」
コンサル「ちなみにどういったところでそう感じますか?」
Aさん「うーん、頑張った割にお金もらえないところとか…」

最初はこの流れがほとんどなのですが、その後、

コンサル「例えばですが、全員5万ずつアップしたら報われなさは解消しますか?」
Aさん「いや、やってない人よりも評価されたいんです」
コンサル「差をつけてほしいということですかね?」
Aさん「そうですね。なんか、やってる人とやってない人で差がなくて不公平感を感じるんです。見てくれてないというか、評価されてないんだなって…」

という展開を辿ります。

つまり、一番の報われなさの正体は、お金よりもまず
「見られてない」「認められていない」なのです。
そしてその先に報酬への反映を期待するというものが出てきます。

ですから、いわずもがな報酬への反映はしっかりするべきなのですが、
「みてくれている感」「伝わっている感」がない中で
給料だけ増やしても本質的な解決にはなりえないということですよね。
ここをふんわり理解して雑に賃金制度を作っているところが多いような気がしております。

賃金が上がって嬉しくない人はもちろんいないのですが、
その高揚感は一時的なもので、最終的にはまた
「私のことを見てくれていない」「認めてくれていない」「私はもっともらえてしかるべきだ」
と思われてしまうリスクが高まるだけです。
経営者が期待する効果は得られないことが現実問題多いでしょう。

重要なのは、
「こうすればこうなる」
「こういう役割を果たす人を高く評価する」
と組織としての指針を明確に示すこと。
そして、それをもとに評価をしてあげることです。
いわゆる、等級制度と評価制度が必要ということになりますね。

そのうえで、こういう役割を期待していて、
このくらいの達成度で頑張ってくれているから
このお金を支払いたいですという一連の流れが出てこないと
せっかくの昇給も賞与も期待以上の効果をもたらしてはくれません。

これから「報われない感」を解消しようと賃金制度の見直しを考えている方は、
ぜひこのポイントに注意して進めてみてくださいね!

弊社では賃金制度をメインに、それが引き立つような(生きるような)
仕組みの構築のアドバイスもしておりますので、お困りの方はぜひお気軽にご相談ください。

人事コンサルタント
金森秀晃

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