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Z世代の「もう少し理解してから…」症候群の指導法についてお答えします。

Z世代の「もう少し理解してから…」症候群の指導法についてお答えします。

「新人に一通り仕事を教えて、じゃあ早速やってみようかと促したところ、
”やってみようと言われても・・・
もう少し理解してからやったほうがいいと思います。”
と言われてしまいました。

言葉で教えられることはとりあえず教えたつもりだけど、
一体後何が理解できればやってくれるのだろうかとこちらも困ってしまっています。

実際、私たちはもっと雑なレクチャーしかなかったけど、やって覚えていったところもありますし、
それでは大変だからとオリエンテーションでやり方などは一通り教えて、
後は実践で学んでいくしかない段階なので”やってみよう”と促したのですが、
これ以上求められても困ってしまうと正直面倒です。
どうしたらよいのでしょうか?」

先日、職場でプリセプターを任されている方から質問をいただきました。

実際、若手の方は「とりあえずやってみよう」が苦手というのはあると思います。
若手がダメかと言われたらそういうことでもなく、むしろ生きてきた時代背景からすると仕方ないのかなとは考えています。
デジタルネイティヴなので、答えや背景をある程度自分で納得するまで調べて行動開始してきた世代だと思うからです。

ただ一方で、「どこまで教えればやってくれるのよ」と疲弊されている指導者の方も少なくないと思います。
そもそも何も情報がなくても、やれと言われたらやるで育ってきた世代なので、これも当然と思います。

実際仕事では、やってみないと理解できない学びも多々ありますし、
全部新人の納得感にあわせていては組織が沈没してしまう可能性もあるので、
どこまで教えたら「やってみよう」でやらせてOKかという基準はほしいところですよね。

ということで!
もちろん対象によって若干違うとは思うのですが、
「これさえ押さえておけば、”じゃあやってみよう”に移ってOK!」
というポイントを3つご紹介したいと思います。

①100%理解(納得)して着手するより、51%の理解(納得)でやってみる方が早く成長できることを伝える

実際、これが一番大事かもしれません。
若い子たちは意味さえ理解できれば、素直に実行してくれる子も多いと感じているので、
なぜ100%の理解より”やってみる”が先のほうが早く成長できるかを伝えてあげられるとよいと思います。

②仕事の目的を伝える

これも昔ながらの教育であればやってみて自分で気づけ!という発想もあると思うのですが、
ここはさすがに最初に伝えてあげる方がよいと思います。
やってみて自分で気づいた方が自分のものになるのは間違いないのですが、
それに耐えうる子は少数派なので少々リスキーな指導だと思います。

③タスクの大まかな手順、ポイントを伝える

手順と外さないポイントだけは伝えて、
「やろうと思ってもポイントを外してしまう部分がどこにあるか
それを一緒に探すためにやってみよう」という方向性で実践を促すと
失敗を恐れる方からしても取り組みやすいのではないかと思います。

最初は少し手間に思われるかもしれませんが、この3つさえ押さえておけば、
”もっと理解できないとできません”と言われてもある程度押し切ってやらせてみてもよいと判断できると思いますので、
なかなか実践に移ってくれないということでお悩みの方がいらしたらぜひ試してみてください。

ただ、手順があまりにも理解できていないと着手できないのも事実なので、
一度何がわからないかを確認してあげるひと手間は必要ですね。

指導でお困りの方のお役に立てましたら幸いです!

人事コンサルタント
金森秀晃

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