「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」
これは私が好きな格言の一つで、ニデック株式会社(旧日本電産)の創業者・代表取締役会長兼最高経営責任者である永守重信氏の言葉です。
私たちは経験がないことや
苦手意識があるものに対してはついつい後回しにしてしまったり、
明日でいいや、今はいいや、やっぱり自分には向いていない…
なんて思ってしまいがちですよね。
仕事の経験が浅い若手社員や新しく役割を担うことになった方は
そうした気持ちになることも多いのではないでしょうか。
私も社会人になりたての頃や、起業したての頃は
そんな気分を毎日のように味わっていました。
そんな時、この言葉に出会い、雷に打たれたような気持ちになったのです。
同じようなことを上司からも言われ続けてはいたものの、
身近な方から言われるとどうしてもなんとなく言い訳めいたことを考えがちだったのですが、
「一代でここまでのものを築かれている方が仰っている言葉だ」と思うと、
確かに自分はやってないだけ、考える時間が足りてないだけ、
できるまで続けてないだけ、ただそれだけだなと、すっと腹落ちするものがありました。
ですが、今日私が言いたかったのはこの言葉が素晴らしいということだけではありません。
この言葉は私が「気づき」を得る一つのきっかけに過ぎず、
本当に重要なのは、腹落ちするまでに何度も何度も何度も、
このことを言い続けてくれた上司の存在であるということです。
おそらくこれがなければ、この素晴らしい言葉を目にしても
当時の私にはあまり刺さらなかったと思いますし、
何より何度も何度も何度も大切なことを伝えてくれる手間と
エネルギー(愛情)は凄まじいものだと感じるからです。
まさに「熱く」「しつこく」「うっとうしく」(笑)、ハートフルな本当に素晴らしい上司でした。
当時は少し傷ついたり、嫌な気持ちになったことも事実ですが
(自分は精一杯頑張っていると思っていましたからね笑)
そうなることを織り込み済みにして、見守りながら何度も言い続けてくれた
当時の上司には頭があがりません。
来期の昇格に向けて管理者研修が増える時期でもあるのですが、
もし一時的に不納得や誤解を与えることがあったとしても
私もあのときの上司のように「熱く」「しつこく」「うっとうしく」も温かい上司でありたいと思いますし、
仲間のために本当に必要なことを何度でも伝えてあげられるリーダーをたくさん育成していきたいなと思いますね。
人事コンサルタント
金森秀晃