若者からの就活相談やキャリア相談をいただく中で、
最近、最も印象に残った質問を1つご紹介したいと思います。
「若い世代に一切の忖度なく(笑)、本音でアドバイスするとしたら、
金森社長はなんてアドバイスされますか?」
非常に画期的な質問だと思いました。
きっと若者もいつも大人側から「気を遣われている」という感覚があったのでしょう。
彼の心意気を尊重して、
彼にはここでは書ききれない本音までしゃべりましたが(笑)
今日はそのうちの一つ、最も大事なことを書きたいと思います。
それは…
今の損得、今のおいしい・おいしくないで決めようとすることはやめるべし!
です。
今更、説明もいらないかとは思うのですが、
現在社会は栄枯盛衰のスピードがとんでもなく早まっていますよね。
昨日の権力者があっという間に没落して力を失ったり、
人気者が極悪人のような扱いになったりしますよ。
「儲かってそうで羨ましいな」と思っていた会社が
あっという間に衰退することもありますし、その逆もしかりです。
芸能の世界、政治の世界、ビジネスの世界でも日常茶飯事です。
つまり、今「おいしい」ポジションや案件は
1年後も引き続き「おいしい」とは限らないのです。
むしろそんな未来永劫「おいしい」ものなんて存在しないでしょうね。
そういう意味では「羨ましいな」とか、
「こっちのほうがおいしいんじゃないか」とか
そうしたことに思考を巡らすこと自体が
最も無駄だということになりますよね。
「タイパ」も「コスパ」も最悪なわけです。
ではどうすればよいか?
それは、どこにいても、何をしていても、
自分の目の前の課題に対峙し真摯にクリアし続けることです。
そんな当たり前の事実に気づき、幻想を捨てて、
まず自分が強くなる。
どこを切り取られてもよい生き方をする。
本物を見極める目をもつ。
そのためにたくさん失敗する。
失敗のたびに立ち上がる練習をする。
梯子をはずされたところで、裏切られたところで
「だからなんなの?」といえる自分になることが最も安定していますよね。
それは個人単位でもそうですが、組織でも同じことが言えます。
どんな環境になっても生き残れるプランを考えて、
環境に合わせて柔軟に変わっていける体制をつくるのが
最強であるということです。
正論だけを吐いていても、こちらの自己満足になってしまうと思って
普段はあまりそうならないように意識をしておりますが、
無垢な若者の心意気に敬意と感謝の気持ちを込めてこのブログを書いてみました。
もっと本音が聞いてみたいという方は(笑)
もう少しクローズドな場を用意しておりますので、
よかったらぜひ遊びにいらしてください。
人事コンサルタント
金森秀晃