「あの時、あの話を切り出すべきじゃなかったかも…」
「あの時こう言ったけど、なんか怒らせちゃったかな?」
「最近あまり連絡がないのは、私が何かしたからかな?」
先日、メンタルヘルス研修の受講者の方から
”こんな風に夜な夜な「一人反省会」をして勝手に落ち込んでしまう。
この沼から抜け出すにはどうしたらいいのでしょうか?”
というご相談をいただきました。
周りに相談すると「気にしすぎだよ」と言われるそうなのですが、
気にしないようにしても気になるものは気になるから、
「一人反省会」をやめることができないのだそうです。
確かにこれが続くとなんだか気分が落ち込んできてしまいそうですよね。
研修中、この質問が出たときには
みなさんとても「うんうん」と頷いていらしたので、需要があるかなと思い
今日は誰でもできる、上手な一人反省会の秘訣をご紹介したいと思います。
このループを抜け出す方法はいくつかありますが、
ここでは心理療法の王様、認知行動療法に基づく
3つのポイントをご紹介したいと思います!
1)一人反省会の内容は全部「書き出す」
頭で思い浮かべていると際限なく不安が広がってしまうので、
まず紙に書き出してみましょう。
紙に書き出してそれを読むことで自分を客観視できるようになり、
不安の増殖に歯止めをかけることができます。
10分なら10分と時間を決めて書き出してみてもいいですね。
2)なぜそう感じたのかを書き出す
1)で書き出した不安について、なぜそう感じたかを書き出して、
できれば「なぜ」「なぜ」を2つほど掘り下げてみましょう。
疲れていて掘り下げられなければ無理しなくても大丈夫です。
3)次の行動を決める
例えば、怒らせてしまったかも知れない相手がいたとして、
「怒っているかもわからないから明日自分から声をかけてみよう」でもいいし、
「昨日自分が言ったことで傷つけてしまわなかったか心配で、もしそうだったら謝りたくてと正直に言おう」でもいいし、
「相手がそう思っていようが思っていまいが今はどちらでもいいか」
となれば放って置くという選択肢もあるかもしれません。
次の行動を決めないまま永遠に悩んでいても、ことは解決しないですが
動けばその分情報が集まり、不安は勝手に解消されていくのです。
いかがでしたか?
いきなり全部ができなくても、まずは1)だけでもよいと思いますので、
夜中の一人反省会が止まらない方はぜひ一度試してみてくださいね。
徐々に、自分の軸が見えてきて「疲れない」メンタルが手に入りますよ!
自分の心の「軸づくり」に興味のある方は
個人向けオンラインスクールもやっているのでぜひ覗いてみてください。
人事コンサルタント
金森秀晃