先日、カメラ好きの方に、
「カメラにハマった理由」をきいたのですが
それが大変興味深かったのでシェアしたいと思います。
思えば現在のスマホは優秀すぎて、
スマホだけでも十分にきれいな写真が撮れるのに
なぜ人は何十万もかけてカメラを買うのか?と
一時期疑問に思ったことがあったのですが、
カメラの魅力を聞いて、ハマる気持ちがよくわかったような気がします。
(僕も足を踏み入れてしまったら、沼にハマってしまいそうです。笑)
その方いわく、カメラの魅力は…
正解のない表現の追求によるカタルシス
なのだそうです。
どういうことかというと、
カメラというものはどうやら
撮る対象物や明るさ、撮りたい質感などを踏まえて
どのレンズを使うか、
絞り値(F値:光を取り込む度合い)はどうするか、
シャッタースピードはどうするか、
ISO感度(光を感じる感度)はどうするか、
など、色々な設定が必要なのだそうです。
(もちろん今はある程度自動でそういうものを決めてくれる
オートモードもあるとのことなのでご安心を!)
すぐに答えが欲しい私たちとしては(笑)
「夜景を撮るならこのカメラ、このレンズを使って
この絞り値(F値)でシャッタースピードはこれ!
ISO感度はこれにすればOK!」とはっきりしたものがあれば嬉しいですが
使うカメラによっても、レンズによっても、
その日の光のコンディション等によっても違う、
それゆえ絶対的な答えがないのだそうです。
しかも屋外で撮っていたりすると、
光の角度や色、明るさも刻々と変化するので、
絶対的な答えは更に遠のいていき、
被写体が人や生き物、植物、自然だったりすると、
それはもうその一瞬しかありません。
その切り取った一瞬から空間軸と時間軸を
どのように想起させるのかなどを考えると
ものすごくスリリングでクリエイティブで癒やされるのだそうです。
(画角や質感などで表現したりするようです)
しかも一瞬を捉えるためにはその場で設定を決められる場数も
必要になるので、その一瞬を捉えるための勉強や練習も必要で
その探求の過程もとても楽しいとのこと。
私はこのカメラの魅力を聞いて、
なんだか仕事をしているときに同じような感覚があるなと思いました。
ビジネスの世界も絶対的な正解というものは存在せず、
基本など押さえるところは押さえながら、刻一刻と変わる市場や人と向き合い
知識とスキルを高めながら、仮説と検証を繰り返していきます。
その過程がたまらなく楽しく、自分のカタルシスにもなるのです。
(もちろん生みの苦しみもありますが…!)
アウトプットが異なるだけで、
実はカメラもビジネスもどちらも最高の自己表現手段、
カタルシスなのかもしれないなぁと思いました。
カメラ沼に足を踏み入れたらヤバそうなので、
まずは仕事に集中したいと思った金森でした(笑)
人事コンサルタント
金森秀晃