・部下がなかなか育たない
・後輩ができる仕事量が全然増えない、成長しない
・部下のレベルが全くあがらない
こうしたことで悩んでいる上司や指導職の方も多いと思います。
特に管理者研修や中堅職員研修(指導職向けの研修など)をやっていると、
「全然仕事ができないのに努力しない」
「全然仕事量こなしていないのに常に俺より忙しそう」
などの悲鳴を伺うことが多いです(笑)
言わんとすることもわかりますし、
その感性というか感覚、違和感は正しいと思います。
ぜひ大切にしてください。
というのも、研修でもよく申し上げますが、
違和感を覚えるのは自分の中に「かくあるべし」という
スタンダードがあるからなので、むしろいいことなのです。
そのスタンダードを持った人でないと指導職は務まりません。
ですが、その違和感を部下にそのままぶつけた所で
おそらく状況が変わる可能性は低いと思いますので、
まずは自分の取り組み方を変えてみることをお勧めしています。
(強要はしませんが、この方がメンタル的に楽になれると思います)
ポイントは…
仕事のレベルや量ではなく、どれだけ挑んでいるかで見る
ということです。
イライラするのは、
「他と比べて全然仕事こなしていないのに…」とか
「自分と比べて仕事の質がこんなに低いのに…」
などという要素も大きいのではないかと思いますので、
そもそも比べる対象から変えてしまおうというものです。
実際、仕事のレベル、やっている量で戦おうとすると
先輩、上司が勝つのはもはや当たり前なので、
その目線で部下を見れば見るほど
部下の自己肯定感や挑む力がなくなっていきます。
同期であってものみこみの早い子もいれば遅い子もいますし、
潜在能力や頭のキレ、体力、精神力すべてにおいて前提が違います。
そういう人たちを比べてもあまり意味がないのですし、
場合によっては必死に挑んでいるけれど、まだ芽が出ないというような子を潰す可能性もあります。
そういう意味では、仕事のレベルや量ではなく、
どれだけ挑んでいるかというところに焦点をあてたほうが生産性が高いのです。
試してみていただくとわかると思うのですが、
自分が毎日挑んでいると、他のメンバーも自然と挑むようになったり、
挑んでいる人のことがよくわかるようになるので、
挑んではいるけど成長が牛歩だったりする人を”つぶさない”ようになります。
全員が挑戦を良しとする空気になっていくと、
今まで挑む片鱗すらなかった人も挑む姿勢が芽生えたり、
挑む人がどんどん沸いてくるはずなので、
成長しない部下に、頑張らない部下にイライラしている皆様、
ぜひ試してみてくださいね!
人事コンサルタント
金森秀晃