「心がゴミ屋敷みたいになっていました」
これは無気力状態に悩まされていた方が
カウンセリングの後にお話されいたことです。
日本人の特に女性はそういう方が多いかもしれないのですが
(共感性が高いから)
その方は、何か自分が嫌だなとかイラッとすることがあっても、
「いや、でも◯◯さんにも悪気はないから」とか、
「~~については嫌だけど、◯◯も忙しいから仕方ないよね」
「~~についてはなんかどうしても気になってしまうけど、
私が気にし過ぎなのかもしれない」などなど、
自分のマイナスな感情に蓋をして、
相手を許す理由、自分が背負う理由を無限にクリエイトしてしまう(笑)癖がありました。
カウンセリングを通じて、知らず知らずのうちに
「モヤッとボール」(IQサプリ懐かしい…笑)がどんどん自分の心の中に溜まっていき、
完全に身動きがとれなくなっている状態に陥っていると気づいたのだそうです。
私はその方に、
「本当に相手を”許す”ためには、
ダメなものはダメ、嫌なものは嫌と一度はっきりさせないといけない。
その上で許してもいいし、別に許さなくてもいい。」
というような話をしました。
実際、ダメならダメと一度目の前の事象をクローズしないと、
自分自身も気づきが得られにくく成長に繋がらないので
ずーっと我慢しながら同じ問題に悩まされる確率が高まってしまいます。
その結果、気づいたら自分だけ猛烈に疲弊しているということにもなりかねません。
わかりやすくするために、一旦極端な例をあげてみましょう。
・女性に手をあげるけど(DV)、優しいところもある
・金遣いは荒くて家のお金にも手を付けるけど、仕事は頑張っている
・挨拶は一切しないけど、提出期限は守る
これをみれば一目瞭然ですよね。
いくら優しくても、女性に手をあげるのはダメだし
仕事を頑張っているからといって、家のお金に手を付けるのはダメだし
提出期限を守るのは偉いけど、挨拶をしないのはダメです。
論点が全く違うので、「~~だから許さなきゃ(許してあげたい)」と思うのは
単純に相手の問題をなぜか自分が背負っていることになるので、
いらない荷物をたくさん背負って、
モヤッとボールをため続ける人生になってしまいます。
そういう方にオススメなのは、心の断捨離。
誰に見せる必要もないのですが
とにかく抱いた感情を正直に書き出してみることです。
~がとんでもなくムカついた
あいついい加減にしろ
こういうこという奴は本当に許せない
などなど言葉が荒くてもなんでもOK。
そして断捨離をして余裕が出てきたら、
ゴミで埋まっていた心の余白に
自分が喜ぶ解釈や技術をインストールしていき、
自分が背負うべき荷物か、そうでない荷物かを見極めて
自分の背負って運ぶべき荷物(役割や使命のようなもの)に集中していくことができれば
疲弊することもなくなっていくでしょう。
なんか疲れて身動き取れないなぁという方がいたら
ぜひ試してみてくださいね!
人事コンサルタント
金森秀晃