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「学ぶことがないから転職」の落とし穴

「学ぶことがないから転職」の落とし穴

「もうこの会社で学ぶことがないので辞めようと思います」

みなさんが転職を考える際に、
これは会社を辞める理由として妥当だと思いますか?

当然、妥当なこともあれば妥当でないこともありますが、
私が今まで3万人以上のキャリアカウンセリング経験を経て感じるところでは
多くの場合、この理由は「危うい」ことが多いと思います。

というのも、その会社がどういう会社であれ、
「学ぶことがない」ということはほとんどないからです。

仮によいところがなくても反面教師としてなぜそうなってしまうのかを
学び取ろうと思えば学び取れますし、
目的意識次第では誰からでもどんな組織からでも学ぶことはできます。
学びの種は散りばめられていても、
自分の目線では気づけないこともあるでしょう。

そういう意味では「学ぶことがない」というのは
自分の視野の狭さや自分の(学び取る能力の)限界を
公言してしまっている可能性もあるわけです。
(なので、転職の面接であまり言わないほうがいいですよ)

一方で、同じ「学ぶことがない」という理由でも
「それなら転職を考えてもよいのでは」という方もいます。

それは目的と目標が明確な場合です。

例えば…

「3年後にこういう分野で起業をしようと思っていて、
この会社ではこの点について学びたいと思っていたが、
~~の事業に関わらせていただき、
100%ではないものの知見を獲得することができた。
その仕事自体もやりきったので、
次にこの分野で経験を積みたいので転職したい。」

こうしたお話では「現時点で学びたいことは学びきった」というのは
転職の理由として至極真っ当だと思います。

そういう意味では
「もうこの会社で学ぶことがないから転職しようかなぁ」と
漠然と思っているうちは、まだその会社で学ぶことがあるかもしれないと考え、
明確な目的や目標をもとに学ぶことを学びきったと自信をもって言える状態ならば次のステップを考える、
というのがいいのかもしれませんね。

もちろん一概に言えることではないのですが、
キャリア選択に迷った際の参考にしていただけたら嬉しいです。

人事コンサルタント
金森秀晃

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