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成長しないのは「自己責任」な世の中で生き残るために必要なこと

成長しないのは「自己責任」な世の中で生き残るために必要なこと

「不安を感じる人の方がいい外科医になれる」

これは先日、いわゆる”ゴッドハンド”と呼ばれるような先生に
お話を伺った際に聞いたお言葉です。

理由は、
「不安を感じる人のほうが
その不安を埋めるために死ぬほど練習するから。
外科医は手が震えたまま手術できないからね(笑)」
とのこと。

逆に不安を感じない人は、
一見自信があって患者さんからは頼りがいがあるけれど、
実力以上に自信を持っているような状態なので
それ以上は手術がうまくならないから
一流にはなれないのだとか。

一昔前であれば、
「不安を感じない人」に対して強めに指導したり、
不安を感じなくても練習やシミュレーションを徹底させることができたりして
徐々に自分の実力に気づかせて適正な努力を促すことができたところが、
昨今では働き方改革やハラスメントの関係で難しくなってきているので
後進の育成には悩んでいるそうです。

ですが、先生は指導を諦めていませんでした。
「他の仕事だったら、力がつかないのは自己責任、
でいいかもしれないけれど医者は違う。
もちろん人格否定とか罵倒するとかはありえないけど
ハラスメント覚悟でも言うべきことを言って
練習させるところはさせないといつか患者殺しますからね」
ということで、このご時世を踏まえた上でも
いかに厳しいことを伝えるかということに腐心されていました。

昨今ではどの業界でも

・(新人が)勤務時間外に指導されたことの復習も一切しないが注意できない
・業務に必要な知識は勤務時間内にということなので課題を出せない
・パワハラと言われたら嫌だから指摘しない

などの声をよく伺いますが、まさに
医師の世界でも同じようなことが起こっているということですね。

色々な意見はありますが、若い方々にとっては
まさに弱肉強食のような非常に厳しい世の中になってきたなと感じます。

医療の世界ではそれこそ命に関わるということもあるので
その使命感からリスク(パワハラだと言われるリスク)を背負ってでも厳しく指導されている先生もいらっしゃいますが
一般の事業会社では組織側(管理者側)がそのリスクを背負うことをしなくなってきているので、
社会で力をつけるためには自分で自分を律するしかなくなってきているからです。

この構図に気づいて自身の課題と主体的に向き合う人材はより力をつけ、
厳しいことを言われない環境に甘んじて流された人材は
問題解決能力が高まらないまま年だけ取るという非常に恐ろしい現実が待っているように思います。
(年功序列の世の中でもなく、何もできない40代、50代を想像したら
その恐ろしさがわかると思います。)

ぜひ若い方には後者の流れにはまらないでいただきたいと思いますし、
若い方を育てる管理者の方々には、「自己責任だから」と見捨てず(諦めず)
若者がこの構図にはまらないようにあの手この手で気づかせてほしいなと改めて思いますね。

こういう話をすると、
「若者から搾取しようとしている」とか
「ブラック企業、長時間労働信者め!」
というような扱いをされることもあるのですが(笑)
そう捉える方はそれこそ自己責任ですし、
私も無理矢理この意見を押し付けようとも思っていないので
淡々と気づかせる努力やアプローチを考え続ける所存です。

人事コンサルタント
金森秀晃

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