“之れを知る者は之れを好む者に如(し)かず。 之れを好む者は之れを楽しむ者に如(し)かず。“
和訳:ある物事を理解している人には知識があるが、好きな人には敵わない。 ある物事を好きな人は、楽しんでいる人には敵わない。
孔子「論語」雍也第六18 より
先日スタッフ談笑をしていた時のことです。
夏休みの話題になり、スタッフが帰省した時に5歳になる甥っ子と鬼こっごをして遊んだ時のことを
「楽しみ、熱中してる人は無敵ですね」と話してくれました。
よくよく話を聞いてみると
スタート時の鬼ごっこルールは
・鬼にタッチされたら負け
・セーフエリア(ひもで作った円の中)にいる人を鬼はタッチできない
と設定してスタートしました。
甥っ子は楽しそうに叫び声をあげながら、家の中をドタバタと走り回っていたのだそうです。
スタッフはルールに慣れてきたころを見計らって
・逃げられる範囲を家の中1フロア全体から1部屋に狭める
・セーフエリア(円の中)からは5秒以内に出ないと負け
・セーフエリア(円の中)では片足立ちで立つ
というルールを段階的に追加したんだそう。
追加ルールを聞くたびに甥っ子は「えー?!」と言いながらも、ものすごくうれしそうな顔をしたのだそうです。
スタッフはこの反応をみて”熱中してる人にとっては、制限はさらに楽しくしてくれる材料に過ぎないのだな”と感じたのだとか。
「客観的に見れば甥っ子にとって不利になるルールが増えるわけですし、気を付けなければならないことが
増えるから”難しい”とか”できない”って言われると思ったんですよね。
でも取り組んでること(今回だったら鬼ごっこ)自体に熱中してるから、ルールや自分の制限が厳しくなっても
それらはさらに楽しくなる材料にしか感じない、無双状態になっていたのかもしれませんね。」
と話してくれました。
仕事においても、いかに熱中状態を作るかで制限やルールが”クリアすれば進める”という
前進の道しるべのように見えてくるのかもしれませんね。
日々精進!
人事コンサルタント
金森 秀晃