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”もしも”の解像度を上げる

”もしも”の解像度を上げる

「自分で考えて動くことを、自分の塩梅で(手抜きして)仕事をしていいということだと勘違いをしてる気がするんですよね」
管理者向けの個人コーチングなどで、部下に対してこのような思いを伺うことがあります。

自分で考えて動く力というのは、上司からすると
・生産性を高めるために既存のプロセスを刷新する提案をする
・未経験、未開拓の分野であっても、とっかかりを見つけ自ら開拓ができる
・自分が判断したことの責を負おうとする気概を持っている
のようなことを求めていると思います。

しかし、部下の中にはこの力を
・現状で上手く回っているものは、わざわざ労力をかけて見直す必要はない
・決められた範囲内で批評することこそ考えている証拠だ
・忙しい時はパンクしないように自分の仕事量やスピードを調整して進める
という風に解釈をしてしまっていることがあるのだそう。

こうなる要因は”状況が変わらない前提(現時点の自分を起点にして仕事をしている)”であることが大半だと思います。
このような状態では本人は迷惑をかけてないと思っていても、
悪意なく他のメンバーの業務に影響が出てしまうかもしれませんよね(-_-;)
後輩が入ってくるとか、おかれている状況が変わればまた意識が変わるかもしれませんが
それを待っているだけでは時間がかかり過ぎます。

では、どうしたらいいのでしょうか?
それは”もしも”の設定を部下にさせることです。
すでに「後輩が入ってきたら手本にならないと~~」などという指導はしているかもしれませんが
これをよりパワフルにやってみましょう!

”もしも”を設定するポイントはふたつあります。
・本人には自分が2階層上の立場だったらという想定をする
・”もしも”に登場する人物を、自分が知っている人物にする
ということです。

これを部下に考えさせて自分(上司)に共有させます。
そして定期的に登場人物の様子を部下に訊ねましょう。
この定期的に訊ねるというのが重要です!

例えば一般社員のスタッフの場合ですと・・・
”もしも自分がチームリーダーで、チームに2名新入社員が入ってきたら?”というのを想定したとします。

本来であれば想定したとしても実際に自分の身に起こっていないと
なかなか自分一人では具体的には考えにくいかもしれません。
ですが、さも実際にいるかのように定期的に訊ねることで
部下に想定した人物のことを考えさせる機会を設けることになります。

現在の状況から逸脱した状況で他の人のことに思考を馳せさせる回数を重ねることこそが
”状況が変わらない前提”を崩し、部下が自ら先を想定した行動を選択できる秘訣です!

”もしも”で現在地から飛躍した状況を意図的に設定すると
先述した例であれば
行動することで”もし~~になったら困るだろうから今のうちにやっておこう”とか
”もしメンバーのAが自分から引き継いだ時のためにマニュアルを見直しておこう”という感じですね。

”もしも”の状態を設定し、思考を馳せることで
現時点では認知できなかった成長ポイントを自ら発見し、
自分以外の何かや誰かのためにも粘り強く挑める人材は
組織にとって未来の宝になると思います。
ぜひ活用なさってみてください!

人事コンサルタント
金森 秀晃

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