皆さんは、「メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術」という本を読んだことはありますか?
その著者であるわびさんという方が登場するインタビュー記事の内容が興味深かったので、ブログにしてみました。
以下その記事の抜粋を少しご紹介します。
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Q:わびさんのベストセラーに、「コントロールできないことに執着しない」とあり、これが大事なのはわかるんだけど難しいんだよなあと思いました。
「コントロールできないことに執着する人」に共通する習慣と「コントロールできないことに執着しない人」に変わるコツがあれば教えてください。
わび:コントロールできないことに執着していた昔の私を振り返ってみると、3つの悪い習慣があったように思えます。
1.無理に完璧を目指す習慣
2.「これしかない」と思う習慣
3.「全体が見えていない」という習慣
まず、無理に完璧を目指す習慣ですが、だいたいの仕事の評価は他人が下すものです。
完璧に仕上げようとする気持ちはとても大切ですが、その気持ちが行き過ぎると余計な執着を生みます。
・・・続く
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この内容自体もとても勉強になるのですが、
ここで私が皆さんに共有したかったポイントはそこではありません。
注目すべきは、わびさんの返答です。
わびさんは「コツ」を問われたわけですが、
すぐにコツを話すわけではなく、
まず「自分が陥っていた悪い習慣」について話しました。
わびさんは著書からもわかるように
非常にたくさんの生きた解決策をもっている方だと思いますが、
この返答には、そうした生きた解決策をたくさん持った人間になるための秘訣が
詰まっているような気がしたのです。
私の感じたその秘訣というのは、
「ダメなときの自分」を徹底的に分析する
ということです。
(※便宜上、ダメなときと表現させていただきます。)
誰しも「ダメなときの自分」は存在しますが
わびさんのように徹底的に分析するには至らず、
流してしまうことが多いように思います。
また誰かのダメな時に自分を重ねて学びを得ることもできますが、
(それも自分と自分とのコミュニケーションですし立派なことです!)
それだけだと学びや気付きが限定的になってしまうので、
もう少し貪欲に何かを獲得しようと思ったら、
ダメなときの自分を分析して対策を立て続けようとする
わびさんの姿勢そのものを真似るということになるかと思います。
日頃から
どういうときに自分はパフォーマンスを発揮できなくなるのか?
どういうときに落ち込んでしまうのか?
どういうときに怒りが抑えられなくなるのか?
どういうときにずるくなってしまうのか?
どういうときに焦ってしまうのか?
を考えて対策をたて続ける姿勢を学んでしまえば
いろいろなところに応用がきくからです。
私もダメなときの自分は正直見たくなかったり、
避けたくなる気持ちもあるのですが(笑)
わびさんを見習ってしっかり分析して対策を立て続けようと思います。
人事コンサルタント
金森秀晃