私は音楽的な感性には全く恵まれず
カラオケでもジャイアンリサイタル状態なのですが(笑)
こんな私にでも故・坂本龍一さんの音楽には自然と心惹かれてしまう何かがありました。
音楽的な解説や難しいことは一切わかりませんが、
坂本龍一さんの音楽は、
「音が語りかけてくる、音が話しかけてくる」
という感覚があるような気がしております。
(音楽に詳しい方、この感覚を解説してください。笑)
なぜそうした音楽が創れるのか?
そんな思いで坂本龍一さんの過去のインタビュー記事を読んでいると
こんな記述がありました。
「 音楽家になったのは交通事故のようなもので、YMOが売れちゃったからです。そんなつもりなくYMOに参加したのに、急に有名になっちゃって、自分としてもミュージシャンだと認めざるをえないってことになったんです。それまでは、何にもなりたくないというか、職業を限定されるのが嫌だと思っていた。小学校の低学年の頃から、なりたい職業を聞かれると『ない』って答えてました。何かに所属するのが嫌だったんでしょうね 」
この記事を読んで、音楽という枠にとらわれず、ジャンルにもとらわれず、
自分が何者かというものにもとらわれず、
テーマや目的にあわせて純粋に音やリズムを連ねるからこそ
音の一つひとつやメロディーにメッセージが宿るのかもしれないと思いました。
(音楽的な技法とかなども色々あるのだと思うのですが)
私たちは坂本龍一さんほどの名があるわけでも
飛び抜けた才能があるわけでもないにも関わらず
とかく自分をこういう人間だと決めて
制限を作りたがる生き物だなと感じます。
坂本龍一さんレベルの感性や才能というのはなかなか難しいかもしれませんが、
こうした「安易に枠にとらわれない」という姿勢は私たちも真似できそうですよね。
私も日々思い込みに気づいて、目的に生きたいと思わされました。
最後になりますが、故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
人事コンサルタント
金森秀晃