先日スタッフと談笑していたときのことです。
「私の妹が子供を叱りまくる自分に対して”心狭いかも・・・”と嫌気が差していたらしいんですけど、最近ちょっとだけ乗り越えられた感じがしてる、って言ってたんですよ。」
とホッとした様子で話していました。
スタッフの妹には、小学校1年生になる息子さんがいるそうです。
この息子さんがなかなかに手が掛かるらしく
・偏食、食わず嫌い
・家の中を走り回る
・宿題をやらない(厳密には宿題の存在を抹消してしまうのだとか笑)という感じなんだそうです。
これを都度諭したりしているものの、さすがに毎日のこととなるとつい
「何回もいってるでしょ!」とか「毎日毎日・・・!!」と感情的になってしまうこともあるのだとか。
妹さん自身、母としてだけではなく、娘、妻、社員など何足ものわらじを履いているでしょうし、
ちょっと無理もないかもしれませんね(´д`)
妹さんは叱ったあとは決まって「ちょっと感情的になり過ぎたかな・・・」などと一人反省会をしていたようなのですが
ある時、起こった出来事に対して憤っているのではなく、何度も同じことを言わせることに憤っている自分に気付いたのだそうです。
(例:宿題をやらないことではなく、「宿題をやりなさい」と何度も言わせる事に憤る)
その気づきから編み出した対策が”自分は未来から戻ってきた人”という設定なのだとか。
例えば”また宿題をやってない・・・!”と思ったら”宿題やりなさい!っていえるのもあと●年くらいだなぁ。
●年の間に自発的に挑めないと後で大変な思いをするからどうしようか”と数年後のことに思いを馳せて息子と向き合う。というイメージです。
「未来から戻って来たとしたら、今の宿題をやらない息子のことやドタバタ走り回っている様子を見たら”これもあと●年後にはもう見られなくなるんだよな・・・”と思うと日常のイラつきがかけがえのないものに変わって、伝えることが自分の感情の解消じゃなく息子のためになるのか?という基準が作られてきたんだよね。」と妹さんは話していたんだそうです。
スタッフは「妹としては試行錯誤して編み出したことなのかもしれませんが”限り”を意識してみるだけで、イライラや不安などマイナスに捉えられやすいことがありがたいものに自分で変えられるんだなと彼女の話から気付かされました。」と話してくれました。
仕事においても同様で、今見えている所から少し時間(過去や未来)や空間(立場など)をずらして見ることで
気づいていなかった変化に気づいたり、当たり前じゃなかったと感謝を深めることが出来るのかもしれませんね。
日々精進!!
人事コンサルタント
金森 秀晃