先日駅のホームで具合が悪くなってしまった方がいらして、
少し人だかりができていました。
すでに介抱していらっしゃる方もいて、駅員さんが呼ばれている状態で
お手伝いできることは今のところなさそうだったので
必要とあらば出動できるように(笑)
電車を待ちながら見守っていたのですが、
ふと、後ろの方でこんなかわいい声が聞こえてきました。
「ねぇあの人大丈夫かなぁ?」
まだ幼稚園くらいの男の子の声でした。
お母さんはその子の手を引いてなんとなく先を急いでいそうだったので
「みんな助けてくれてるから大丈夫だよ」などと答えるのかなと思ったのですが
一度立ち止まって、お子さんに意外な質問を投げかけたのです。
お母さん「◯◯はどうする?」
お子さん「・・・(もじもじ)」
お母さん「○○はどうしたい?こういう時どうするの?」
私まで固唾をのんでその回答を待ってしまったのですが…
お子さんの答えはこうでした。
「お巡りさんに助けてって言ってくる!」
お母さんは、
「そう!駅で困ってる人がいたら駅員さんに助けてっていうのよ。
あ、でももう誰かがお願いしてくれたみたいだね。
邪魔になってもいけないから行こうか。」
と言って、お子さんも納得した様子で去っていかれました。
「この子は心根の優しいナイスガイに成長するに違いない。
20年後うちの会社に入ってたくさんの人を助けてほしい」
と勝手な希望を抱きながら見送ったわけですが(笑)
何よりお母さんの教育が素晴らしくて感動しました。
おそらくお母さんも忙しい中、
現場の状況判断もした上で(すでに助けが呼ばれていて付添の方もいた)
子どもにどうしたいのかと意見を聴くというひと手間!
そしてその意見や姿勢を称賛しつつ、
既にやってくれている人がいるからということで、実際の行動は回避。
あまりにスマートなマネジメントに母親の強さと偉大さを感じた次第です。
やっぱり女性は強いなぁー
きっとあのお母さんも余裕があるからできたというわけではなく
全く余裕がなくても、子どもに大事なことを伝えるためにという
愛情と目的意識がそうさせたのだと思います。
忙しさにかまけて部下にひと手間をかけられていなかった自分を省みて、
自分もまだまだだなぁと思いました。
あのお母さんのようなスーパーマネジメントに
少しでも近づけるように私も頑張ります!
人事コンサルタント
金森秀晃