社会人になって10年ほど経つと、目の前の仕事をこなすことに必死だった若手時代には
見えなかったものも見えてくるものですよね。
それだけにキャリアについてモヤモヤとした悩みを抱えやすい時期でもあるかもしれません。
組織作りや人材育成に携わらせていただくこともあり
この世代の方々からお話を伺う機会は多々あるのですが、
”キャリアのモヤモヤ”を抱えやすい人にはパターンがあるように思います。
これを彼らを束ねる上司の方にも改めて知っておいていただくことで
そもそも”モヤモヤ”を生ませない関わり方ができるかもしれません。
今回はモヤモヤの発生原因と上司側の関わり方のポイントをまとめてみました!
まずモヤモヤを抱えやすい人についてですが、
パターンはいくつかあるものの、根本的には何かに期待をし過ぎている傾向があると感じます。
仕事であれば会社や上司に対して期待をする、ということですね。
もちろん人間ですので、期待をまったくしないというのは難しいと思います。
が、しかし・・・!
”し過ぎる”となると、ちょっと話は変わってくるかもしれません。
こうなるとスタッフはどうなるかというと・・・
・この会社のこういう所がダメだ
・会社は(上司は)私のことを正当に評価してくれてない
などと思い込み、周囲に愚痴をこぼしつつも会社を辞めないという傾向があります。
これでは本人の将来を無駄にすることになりますし、
長期的には他スタッフへの影響も出てきかねず、生産性も下がってしまいそうですよね。
では、上司側はどうすればいいかというと
キャリアを通じて実現したい目標を定めさせる働きかけをすること、これに尽きると思います。
”それはもうやってるよ!”とツッコミがありそうですが笑
ここで大事なのは、定めさせることを媒介にして
”最終的には何事も自分次第だ”ということを気付かせるのを上司側のウラ目的にしてしまうことです。
すると部下に目標を定めさせることが
押し付けや逆に本人に丸投げ状態になりにくく
部下と共に最適解を考える同士の構図を自然と作ることができます。
結果、本人のキャリアのモヤモヤを解消出来るだけなく
根本にあった”期待し過ぎる”という問題も徐々に解消されるように思います。
個人の問題は人を巻き込み、組織の風土や文化に影響することも大いにあります。
すでに試みている上司の方々が大半かもしれませんが
根本の解決も含めてのアプローチをして
組織全体の風土づくりにも汎用なさってみてください!
人事コンサルタント
金森 秀晃