この時期は就活をスタートした学生さんに
進路の相談をされることが多いのですが、
自分のやりたいことが見つからない、何者になりたいのかよくわからない、
そんな中で何か参考になる本などはありませんか?と質問を受けたので、
私のお勧めの一冊をご紹介したいと思います。
きっと質問してくれた学生さんは、
自分の夢が見つかるハウツーのような本を
期待してくれていたのではないかと思うのですが(笑)
私がご提案するのは、人生を切り開きたいすべての方に読んで頂きたい名作
『アルケミスト 夢を旅した少年』という小説です。
『アルケミスト』はブラジルが誇る大小説家
パウロ・コエーリョの名作の一つで、
羊飼いの少年サンチャゴが少年は様々な困難に襲われながらも、
宝物を見つけようと旅を続けていく物語です。
・夢や目標なるものの正体
・人間が人間足りうる所以
・「愛」とはなにか
・「限り」がもたらすもの
・明日の自分を信じること
・結果に拘る重要性
・困難は結果に至る必要要素であること
人生における実に多くの示唆を与えてくれる作品です。
そして世界はもっと熱く儚く何よりシンプルであると感じられます。
中でも私が好きなのは
「泥棒にあった哀れな犠牲者と考えるか、
宝物を捜し求める冒険家と考えるか、
そのどちらかを選ばなければならないことに気がついた」
という描写です。
これは主人公がこれから旅をするための財産をすべて奪われた時の描写ですが、
程度の差こそあれ私達の日常の中にもこうした選択は日々起こっていると気付かされます。
例えばあなたが会社で理不尽な目にあったとき、
自分のことをかわいそうな労働者と考えるか、
目的を果たそうとするクリエイターと考えるか、
どちらかによってその後に得られるものは相当変わってくるでしょう。
これこそが目に見えない、誰にも奪えない「財産」なのだと思います。
そしてこの財産を最も効率よく手にすることができるのが仕事という手段。
物語の少年のようにこれに気づいた人から
人生はエキサイティングになっていくのだと思います。
この本は本当に人生における真理(黄金律)を余すところなく教えてくれますし、
読み手のステージにあわせて、感じられることが変わってくる不思議な作品です。
その時、自分に刺さったことがあなたにとって
今一番必要なことだと思うので、
まだ読んだことがないという方はぜひ一度読んでみてください!
とってもお勧めです。
【追伸】
ちなみに、コンサルタント職の募集を再開したところなので、
読んだあとの気づきを踏まえて、仕事における錬金術を学びたい
という方がいらっしゃればぜひ一緒に仕事をしましょう!
(新卒・既卒両方募集しております)
https://f-zac.com/adopt/
人事コンサルタント
金森秀晃