早いもので12月も中旬に差し掛かりましたね。
気持ちよく新年を迎えるために、大掃除を始めている方も多いのではないでしょうか。
暦が変わる時期になると、自分の今後について考える機会が作りやすいこともあってか
「今の仕事に限界を感じてるんです。
仕事にも慣れてきて、だんだんと周りが見えるようになってきたからなのか
自分って仕事ができないなと感じるようになってきました。
要領よく立ち回れるわけでもないので、このまま続けても・・・と思い始めました。」
というような相談もしばしばです。
どういった選択であっても、本人にとってよりよいものであるように
という願いも込めて、今回は心がラクになるエピソードを共有します!
お釈迦様の弟子で周梨槃特(しゅりはんどく)と言う人がいました。
この方は恐ろしいほど物覚えが悪かったのだそうです。
それこそ、朝言われたことを夜には忘れてしまう
自分の名前すらも覚えられないというレベル・・・(゜ロ゜)
このような状態だったため、他の弟子たちからいつも馬鹿にされていたのだそうです。
(ミョウガを食べ過ぎると物覚えが悪くなるという説のモデルにもなった方です!)
本人も自分の愚かさに情けなくなり、弟子をやめてしまおうかと涙していると師匠であるお釈迦様から
「塵を払い、垢を除かん」
という言葉を授かり、ひたすら掃除に励んだのだそうです。
ある日、いつものように掃除をしているとお釈迦様から
「頑張っているけど、まだ1箇所だけ汚れている所があるよ」と言われました。
槃特がどこが汚れているのか尋ねても、お釈迦様は黙ったまま。
それでもとにかくきれいになるように、と掃除を続けたのだそうです。
しばらくすると、槃特はこう気づいたのだそうです。
「汚れていたのは自分の心だったのか」
お釈迦様は槃特の小さいけれどひたむきな精進を皆の前で評価したのだとか。
自分の愚鈍さに関わらず(愚鈍だと認識していればなおのこと)、
どんな些細なことであっても
誰にでもできるようなことであっても
とにかくひたむきにやってみる。
これが長い時間を経て自分自身を成長させたり、
また他者からの信頼を得る事に繋がり
能力関係なく唯一無二の存在になっていくのでしょうね。
日々精進!
人事コンサルタント
金森 秀晃