先日スタッフと談笑していた時のことです。
「先週の休日に見た親子に、育成のあり方について考えさせられました」と話してくれました。
よくよく話を聞いてみると
散歩がてら公園に行き座って景色を眺めていると、
30代くらいの父親と5歳くらいの男の子が虫採りをしにきたそう。
親子は面白いくらいに対照的で
父親はベンチに座ってスマホをいじり、たまにチラッと息子の様子をみるという”息子待ち”の状態。
かたや少年は飛んでいるトンボを捕まえようと、虫採り網を振り回しながらずっと走り回っていました。
15分くらい経ったころ、父親がしびれを切らしたのか
「止まってるのじゃないと捕まえられないよ」などと言いながら
息子から虫採り網を奪い取り、杭に止まっていたトンボをサッと捕まえて「ほら」と手渡し、
そそくさと帰っていったそうです。
「念願のトンボを手にしたはずなのに、その子は少しガッカリしたように見えたんですよね」とスタッフは話してくれました。
と同時に、自分都合で待ちきれずに安易に手を出してしまうことが”できなくてもやりたい!”欲を奪ってるなと感じ、
”普段自分も仕事で似たようなことをやってないだろうか…?”と内心ドキッとしたそうです。
”普段自分も仕事で似たようなことをやってないだろうか…?”
自ら動き、結果を作る人材育成を目指すなら
“制限を楽しむ機会”を演出することを念頭に置いた方がいいと思ったのだとか。
先程の親子が制限を楽しむなら・・・
・タイムトライアルにしてドキドキ感を高める
・父親が自ら採って見せて、子どもにヒントを与える
・「どこを狙おう?」「次はどうする?」と2人で作戦会議する
と言ったところです。
これを仕事で置き換えてみると
父親が上司で子どもがスタッフというイメージになるのだそう。
「常日頃から”制限を楽しむ”ことを演出することで、
スタッフの問題解決能力を高めていく機会を作ることができるんじゃないでしょうか。
とは言ってもお客様も待ってますから、時には巻き取らざるを得ないこともあります。
そんな時に演出を意識することで、内心焦りまくってる自分を客観視できますしね笑」
とスタッフは話してくれました。
制限を避ける選択肢はイメージが付きやすいですが、
制限をどう楽しむか?という選択肢も持ち合わせておくと、リスクヘッジをしながら
最大限に楽しみつつ結果を作る生き方が出来そうですね。
日常にはヒントがたくさんあると、改めて気づかされました。
人事コンサルタント
金森秀晃