頑張りたいのになんだかうまくいかない、
仕事をしているとそういうことってたくさんありませんか?
私は毎日そんな感覚を味わっています(笑)
そんなときいつも頭の中で考えていることは
「目の前の大きな壁は、勇気を出して近づけば階段になっている」
という言葉です。
これは以前、拙著でも書かせていただいたのですが
乗り越えられなそう、難しそうだと思うものでも
勇気を出して近づいてみれば糸口が見つかるかもしれない、
一つ行動してその階段を一段上れば景色が変わって
現状を打開する何かが見えるかもしれない
そんな意味合いを込めた言葉です。
今日は一つ例をあげてこのテーマを皆さんと共有してみたいと思います。
マネジメントにおいて
部下をもっとエンパワメントしろ!!!と上席から叱責されたとしましょう。
「いやぁ自分なりにエンパワメントしてるつもりだけど…」
「これ以上どうやって動機付けしろってんだ」
「動機付けでしょ、やってる方だと思うけどなぁ…難しいな」
なんて思ったりもすると思います。
気持ちはわかりますし、本当にその通りなのだと思うのですが
難しいと思ったときは、難しいと思うことを丁寧に分解することが肝要です。
ここではまずエンパワメントの正体を確認するところから始めてみましょう。
そもそもエンパワメントとは、
「組織を構成する一人ひとりが本来持っている力を発揮し、
自らの意思決定により自発的に行動できるようにすること」
などと定義されますよね。
エンパワメントという言葉からなんとなく動機付けだけしてればいいと
思っている方も中にはいらっしゃるのですが
このようにエンパワメントを捉えなおすということも
壁に一歩近づいてみたということになると思います。
次に、エンパワメントをさらに分解してみたいと思います。
エンパワメントがどういう工程で成り立っているかを考えるということですね。
1)目的・目標の共有
↓
2)対象者のプロファイル
↓
3)適切な仕事を与える
↓
4)動機付け
↓
5)実行支援
エンパワメントと一言で言ってしまうと
できた、できないだけの話になってしまいますが
工程を分解してどの部分を見直せばよいか
どう考えればよいかということを考えられれば
改善に向けて良質な情報を獲得できるでしょう。
例)
そもそも目的がきちんと共有されているか?
相手のことをよく理解しているか?しようとしているか?
仕事の割り振りは能力や資質に合わせて適切にできているか?
どうすればやる気が出るかを研究しているか?
実行における躓きを共有して打開できるよう支援しているか?
仮に「エンパワメント=動機付け」として
それができたかできないかだけになってしまうと
それこそ思考停止になってしまいますよね。
今回は一つの例としてエンパワメントを考えてみましたが、
世の中にはこういうことがたくさんあり、
むしろすべてそうだと考えておくとある種のライフハックになりそうです。
「壁」を発見したら勇気を出して近づいてみる、
是非みなさんもトライしてみてくださいね♪
人事コンサルタント
金森秀晃