「寛容」というと、皆さんはどのような印象をお持ちでしょうか?
なんとなく、優しいとか、
良いイメージをお持ちの方も多いのではないかと思います。
私もそうしたふんわりしたイメージで
寛容という言葉を使っていたのですが、
先日、森本あんりさんの
『不寛容論 アメリカが生んだ「共存」の哲学』
という書籍を拝読し、
寛容という言葉に対する理解が深まったので、
ここでシェアしたいと思います。
様々な気づきがあったのですが、
私がとりわけハッとさせられたのは…
寛容とは、
「自分に大切な譲れないものがあるように、
あなたにもきっと大切な譲れないものがあるのだろう」
という姿勢である、ということです。
(正確ではないかもしれませんが、私なりに要約・解釈した結果です。
間違ってたらすいません!)
「(自分は好きじゃないけど)~~~もいいよね」
「(自分はこれを信じてるけど)~~~を信じるのもいいよね」
このように、寛容にはその前提の価値観、
「私は×××だけど」
というものが潜んでいるということですね。
要するに寛容とは、
WHAT(信じるものの中身)は違うけれど、
BE(あり方)は尊重する
ということなのかなと感じた次第です。
言われてみれば確かに!とは思うのですが、
これをしっかり言語化して理解しておくことは
これから私たちが
ダイバーシティ経営、インクルージョンを実現していく上で、
非常に意義深いことだと思います。
多様性を受け入れるというのは、強い組織作りにも欠かせません。
一瞬、感情的に「違う!」「相容れない!」と思っても、
(思うことは決して罪ではないと思います)
これはWHATなのかBEなのか?と一度考えることで、
より一層寛容になれると思いますし、
自分の前提にある価値観や偏見に気づくチャンスが得られるからです。
自分の価値観が明確になるからこそ、
相手の価値観にも寛容になれる
ということは、
自分も相手も大切にできるということですから、
これ以上いいことはないですよね!
しかもそれで強い組織がつくられるとしたら、
一石二鳥どころの騒ぎではありません!笑
普段、何気なく使っている言葉を一段掘り下げて考えることで
本当に様々な気づきがありますね♪
というわけで、色々な価値観にもっと触れたい!!
という気持ちが高まっているところですので(笑)
皆さんもお勧めの書籍や映画などあればぜひ教えてください♪
コメント欄やオンラインサロン上からでも
色々教えていただけたら嬉しいです( *´艸`)
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人事コンサルタント
金森秀晃