”もし、私がある問題を解決するのに1時間を与えられ、
しかもそれが解けるか解けないかで人生が変わるような大問題だとすると、
はじめの55分間は、まず自分が適切な問いに答えようとしているのかどうかを確認することに費やすだろう。
そして適切な問いさえ分かれば、その問題を私は5分以内に解くことができるだろう”
アインシュタインの言葉として(正確にはイェール大学の教授の発言らしいのですが)様々な表現で用いられている金言です。
問題解決にはいわゆるイシューとボトルネックの見極めが肝心だよということですね(^^)
私たちの身の回りに起こるあらゆる問題に対しても、
これらを見極めずにどう解決するかだけを考ると、
同じような問題に何度も頭を悩ませてしまうとも言えるかもしれません。
例えば、昨年入社した新人さん達に出てきた問題が
ケースは違うけど、今度は中間層で出てくるといった感じです。
つまり、根本の問題を発見する力を身につければ
似たような問題が来ても都度振り回されることなく楽々解決できるようになるということですねヽ(´▽`)/
ということで、本日は根本の問題を発見するための取り組みをご紹介します!
名付けて、”質問ミーティング”です!
通常であれば、問題があったら
私はこう思うよ、とか
だったらこうしてみては?という具合に自分の意見やアドバイスをすると思うのですが、
このミーティングの場でしても良いのは質問のみ!というものです。
質問する側のメンバーは、全員がコーチングで言うところのコーチ役になり
通常だとクライアントと1対1で行うコーチングを
チームでコーチングするようなイメージです。
目的は、もともと問題だと思っていたことを様々な角度から見ることで、
根本の問題に気づくことです。
手順としては
①課題を持っている方(クライアント)に対して、1人目のコーチ役が質問する
例:最近異動してきた部下のやる気がないと感じているという課題がある。
質問として「いつからそうなってるんですか?」
②2人目のコーチ役が質問する
このときの質問はクライアントが答えたことに対してさらに質問してもよいですし、別の切り口での質問でもよいです。
また今のことだけではなくて、昔はどうだったのか?という感じで時間を変えて質問するのもいいですね!
例:「○○さん(クライアント)が部下の方と同世代だった時は、似たようなことってありましたか?」
「本人は休みの時にどう過ごしてしてるんでしょうか?」
③②を人を変えながら繰り返す
質問を受け続けることで、最初に感じていた問題の捉えなおしができるようになります。
例:最初はやる気のないことが問題なのではと考えていたが、
そもそも本人に目標の意味付けができていなかったことが問題なんじゃないか?
④根本の問題がわかったら、そのミーティングは終わりで
あとは解決策を考えて実行する
という流れです。
根本の解決することになるので、
表面的な解決に留まらず、仕組みそのものの見直しや新しい仕組みを
構築することなどにも視点を向けることができます。
つい目の前の課題解決することに躍起になりがちですが、
こういった場を設けてひと呼吸置いて問題を眺めることで
問題の本質に気付ければ、行動の精度も上がり少しずつ解決能力が高まっていくように思います。
ぜひお試し下さい!
人事コンサルタント
金森秀晃