先日、新解釈の大胆アレンジを加えたカミラ・カベロ主演の『シンデレラ』という作品を拝見したのですが、実に面白かったので感想を書いてみたいと思います。
ステレオタイプのお姫様に一石を投じ、男女関係なく、自分らしく、自分の人生を生きることを肯定し、励ましてくれるような作品でした。
ご存じの通り、通常版?のシンデレラは、プリンセスものの王道。
清楚で慎ましやかな主人公が、地位も財力もある王子様に見初められて結婚し、
幸せをつかむという内容です。
そんなプリンセスに憧れを抱いた方も少なくなかったことでしょう。
シンデレラ=逆転プリンセスということは誰もが知っているお話ですが、
私たちは長らくひとつの大切なことを忘れてきました。
一人の女性としての、彼女についてです。
「王子様のお妃」ではなく、美しい物語の裏側にあった「一人の女性としての彼女」を私たちはみてこなかったのかもしれません。
このシンプルな事実に光を当ててくれたのがこの作品でした。
今は「結婚が女の(唯一の)幸せ」という世の中ではありません。
昔は、仕事のことも含めて自己実現を考える女性は「家庭をないがしろにするわがままな女」、「妻として、母親としての自覚が足りない女」、「子どものことを考えないダメな女」扱いをされたかもしれませんが、そもそも子どもの面倒を見るのは、家庭のことを考えるのは女性だけなんて、誰が決めたのでしょうか。
「夫として、父親としての自覚が足りない」とは表立って言われないのに(今はしっかり言われますが。笑)、なんとも不公平な話です。
また、女性は外で働くことは向いていないなんてあまりにも非科学的なことがまことしやかに信じられてきましたが、そうした迷信が崩れ、価値観が大きく変わってきていることが、本作品が世界中で高い評価を受けているという事実でわかってきますね。
男だから、女だから、ではなく、自分らしく自分の人生を。
そして、「男らしい」から好きになる、「女らしい」から好きになるではなく、
自分らしく自分の人生を生きる人を心の底から魅力的だと思えるような社会に益々なっていくだろうという希望をみせていただきました。
私たちがよく知っている曲などもあり、ミュージカルが少し苦手…という方も安心して見られる作品なので、是非ご覧になってみてください♪
【追伸】
いきなり自分らしく、と言われても…という方もいらっしゃると思いますので、
そうしたことを一緒に考えていくコミュニティを作りました。
こちらも是非のぞいてみてくださいね!(^^)!
人事コンサルタント
金森秀晃