「とりあえず、いいからやってみなよって言っちゃいましたよ笑」
 管理職研修のワーク後の共有で、受講者の方からこんな言葉が苦笑い混じりで漏れてきました。
管理職の方からすると、そんなに難しいことでもないから、とりあえずやってみて塩梅をはかってみてほしい案件だったのだそう。
 ですがなかなか進めてくれない部下の方に、しびれを切らして言ってしまったんだそうです。
 「おそらく部下としても、やらなきゃというのはあったと思うんですけど
 なぜか一歩踏み出せないんですよね・・・」とおっしゃっていました。
このように、必要性の理解ややる気がないわけではないのに
 なぜか着手できないという部下に一歩踏み出す勇気を持たせるには
 どうしたらいいのでしょうか?
まずは考えられる要因としては、
 失敗や恥を恐れるというのもあるかもしれませんが、
 それ以外には
 イメージが漠然としているというのが多いように思います。
 人はよく知らないことに対して、なんとなく不安に感じる傾向があります。
 また、どのくらいの労力をかければ成し遂げられるか分からないので、一歩踏み出す前に億劫に感じてしまい、実行に移せないことがあります。
解決策としては
 イメージをつかむための情報収集と”気軽な”トライをセットで行うことです。
 セットというのがとにかくポイント!です(^Д^)
ドラッカーの言葉に
「未来を語る前に、
 今の現実を知らなければならない。
 現実からしか
 スタートできないからである。」
というのがあるように、
 人はよく知らないことに対して漠然と不安に感じる傾向があります。
 それで二の足を踏むことは非常にもったいないですよね。
気になったことはどんどん調べ、不安を潰していくこと
 また、ずっと情報収集フェーズにいていつまでも実行に移せないということもあるので、実際に「気軽なトライ」を必ずすると
 経験から生の情報が得られます。
 気軽なトライは、情報収集の時に”これを知ったらどんな行動をとってみるか”もイメージしながら決めておきます。
 ○○を試してみる、これまでよりも5分長く(または短く)○○をやってみる
 というように、ほんのちょっとだけで良いので時間や行動を変えてみます。
 これらによってイメージが少しずつ具体性を帯び、
 情報もたまってくるので漠然とした不安感が少なくなり、
 もう一歩、さらにもう一歩と行動を起こせるようになります。
 実際に経験してみて初めて分かることもたくさんありますし、
 不安に思っていたことも意外となんでもないことだったと気づくことも多々あります。
 積極的な情報収集と小さなトライ、”セット”でぜひ勧めてみてください!
人事コンサルタント
 金森 秀晃
 
 
 
  
  
  
  
  
 