先日閉会となった、東京オリンピック。
コロナ流行の影響で1年延期、
開催も賛否ありましたが、選手のみなさんの躍動は興奮しました!
私もいくつか競技を観ていたのですが
その中でも目が釘付けになったのが、
今回初めてオリンピック種目になった空手形という競技です。
男女ともメダルを獲得しましたね!
静寂な会場内に響く選手の声や形を出すたびに道着が擦れる音、
そしてなにより選手の佇まいの美しさ・・・(´Д`)
偶然テレビに映っていたのを見て、一気に引き込まれました。
武道は「礼に始まり、礼で終わる」と言われています。
私は学生時代に極真空手をやっていたのですが、
その時にも先輩方から礼節について数え切れないほど
指導していただきました。
稽古と礼節は一体です。
礼は、師匠やともに学ぶ仲間への敬意でもあり、
一期一会の学びの時間をその都度意識する一種の「節目」です。
「礼節」ともいう所以です。
空手形の女子で銀メダルを獲得した清水選手は、
まさにこのことを体現なさっているのだなと思いました。
礼節が彼女を育んだといっても過言ではないかもしれません。
メダリスト会見で武道の歴史に触れ
「たくさんの先代たちがずっとつないで来て下さった歴史を、自分達が今この『形』の中で演武できるということは、自分は生きた歴史だと思っている。空手は、生きた歴史そのものだと思っています」と述べたそうです。
稽古の前に礼、稽古が終わってからも礼をすることは
その人の生活に「節」をつくることでもあるのかもしれません。
限られた稽古の時間は、日常と仕切られた非日常ではなく、
自己の可能性を伸ばし、仕事や学業を活かすための「節」と言えるように思います。
高度化した情報社会では、だれしもが自分の根をさがしあぐね、さまざまな圧力にさらされ、圧迫されながら生きています。
ときに押しつぶされそうになることもあるかもしれませんね。
そんな時には節を持つことで人生が、簡単には折れにくいものにできそうな気がしませんか?
例えば仕事の前後で挨拶をしてみるというような節を作ってみるでもよいかもしれません(^Д^)
礼節というのはやり方だけをみると、堅苦しい、時代に合ってない
と評されることもあるかもしれません。
強さを育む、活かすという捉え方をしてみると、
いまの時代にこそ求められることなのではないかと思いました。
ご自身をさらに活かすために、礼節をぜひ活用なさってみてください!
人事コンサルタント
金森秀晃