「研修って効果あるの?」
研修会社としては聞かれることも多い、この永遠の問い(笑)
実際は何を効果と捉えるかということにもよるとは思いますが、
例えば管理者研修であれば、その効果の一つとして「上司・経営陣への信頼感が高まる」
という効果があると思います。
定性的なものではありますが、「上司・経営陣への信頼感」というものがどれほどの価値をもたらすか?
ということを考えると、研修というものの効果は計り知れません。
ある調査機関がはじき出したデータによると、
「従業員が経営陣をもう少し信じられるようになれば
給料が36%増えることに匹敵するくらいの価値があると考えている」
という事実が浮かび上がってきたということなのです。
仮にその会社の平均年収が400万だとして、社員が50人いたとします。
その場合単純計算で2億円、給与としての支出がありますね。
これを仮に36%増やすとしたら…2億7,200万円ということになりますから、
経営陣の信頼感が高まるということは部下の方々にとっては7,200万円と同等の価値があるということです!
年間7,200万ですからそれが3年、5年となるととんでもない額になりそうです。
そう考えると、研修を通じて上司や経営者が何か気づきを得て修正することができたり、
中間管理者の方の振る舞いや言動により経営者への信頼感が高まったりすれば、
相当な価値を生み出せるということになります。
経営者の方の中には肌感覚で「信頼感一つで大きく変わる」ということを
感じたことがある方も多いのではないかと思いますが、
データとして金額に換算されると妙に納得感が出てきますね。
「研修は効果があるか?」
この問いについては、何を集中的に高めるかということによっても大きく変わってきそうですが、
教育制度のデザインもこうしたデータに基づいて構築していくと、貴重な資源をより効果的に使っていけるのかもしれませんね(*´∀`*)
人事コンサルタント
金森秀晃