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競泳 池江璃花子選手に学ぶ、逆境を力に変える「絶望を受け入れる力」

競泳 池江璃花子選手に学ぶ、逆境を力に変える「絶望を受け入れる力」

先日行われた、オリンピック選考会も兼ねた第97回日本選手権水泳競技大会にて、白血病に苦しんだ 池江璃花子選手がオリンピックへの切符を手にしました。

https://twitter.com/rikakoikee/status/1298274609368768521

およそ1年前くらいのタイミングでは、こんなに細くて、
体力も弱っていたと思われる池江選手が(10キロ程体重も落ちたそうです)、
しのぎを削る競泳の世界で勝利し、オリンピックの切符を手にするという本当に
奇跡のような出来事を目の当たりにし、彼女の強さには敬服せざるをえません。

今日は、そんな彼女のコメントから解き明かされる、
「目的・意義」と「目標」というものの重要性について共有してみたいと思います。

rikako,ikee,meaning

あるドキュメンタリー番組をみていたときに知ったのですが、
インタビューを追っていくと、彼女の目標は少しずつ変化しているそうなのです。

退院時は、
ただ、泳ぐ楽しみを取り戻したい

プールに行けるようになってからは
仲間と泳ぎたい

実戦に復帰できるようになってからは
競技者としてレースを楽しみたい

今では
第二の水泳人生 自己ベストを更新したい

パリ(東京オリンピックの次)を照準に定めて、
パリオリンピックで勝つことを目標にしつつ(大きな目標ですね)、
目の前の小さな目標を着実に、強い思いでクリアされてきた様子が伺えますよね。

病気になる前には競技でトップクラスの成績を収めることが当たり前のようになっていた
彼女からしたらこの小さな目標を設定していく過程にも
大きな葛藤があったのではないかと胸が熱くなります。

その原動力は一体何か?

それは、彼女の「絶望を受け入れる強さ」と「意味づけ力」にあるのだと思います。
(これがいわゆる目的や動機にあたりますね)

意味づけ力を鍛えようとしても、なかかうまくいかないことが多いのですが、
池江選手の特筆すべき力は「絶望を受け入れる強さ」だと感じました。

「物事をネガティブに捉えないで、これこそが自分の人生と捉えるようにしたら、すべてが楽しいと思うようになりました」
という言葉の通り、目の前にある到底受け入れられない現実を受け入れ、
意味を見出し、ファイティングポーズをとった彼女にとって
「泳ぐ」行為そのものの意味合いが全く変わったものになったのだと思います。

当然その絶望は一発では受け入れることができなかったと思いますが、
葛藤を受け入れる度に、その意味が浮かびあがり強化されてきたのでしょう。

rikako,ikee,power

今までがどうかは定かではありませんが、今の彼女からは
自分の生きざまで人々に勇気を与えるという覚悟や使命感のようなものが見て取れます。
きっとこの使命感にも似た、目的・動機がなければ目標をクリアしてくことも難しかったと思います。

そんな彼女の今後から目が離せません!!
オリンピックがどうなるかもわかりませんし、
開催すべきかどうかも専門家の方々の判断にお任せせざるをえませんが、
一個人の気持ちとしては、こういうドラマがあると、是非是非
東京オリンピック、みたいなぁという気持ちになりますね。笑

人事コンサルタント
金森秀晃

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