弊社の人事評価制度を活用していると、
評価者側の「上司力」、「マネジメント力」があがるとよく言われるのですが、
今日はその理由について、解き明かしてみたいと思います(*^^*)
その答えは…
評価者が評価制度を「部下を育てる手段」と捉えているから
ということが、一番大きな理由なのですが、
今日はもう少し踏み込んでお話してみたいと思います。
評価制度をマネジメントツールとして使うためには、
期初面談で部下と目的・目標の合意形成をして、短時間頻回で進捗管理というのが鉄則ではあるのですが、
それを効果的にやろうと思うとどうしても「記録」という作業が必要になるのです。
必要というよりも、その方が楽だということに気づき始めるといったほうが適切かもしれません。
記録をすると、印象に縛られることなく、その時の部下にとって適切な指導があまり悩まずともできるようになってくるのです。
そもそも、優秀な上司というものは、部下の「印象」に左右されないものなのと言われています。
もっというと、部下の毎日の変化をつぶさに感じ取れる、感じ取ろうとする人材といえるかもしれません。
例えば、ある部下があなたの部下になってすぐ、何度か同じミスを繰り返していたとします。
そのとき「あぁなんかこの子はよくミスする子なんだなぁ」という印象がついたとしましょう。
その印象を抱くことも悪いことではありませんし、
ミスをする対策を取らねばと思うことも上司としてむしろ好ましいことです。
(結果に責任があるのは上司ですからね)
しかし、マズイのは、その印象を引きずってしまい、
「あの子はきっとミスをする」、「あの子はきっと間違える」
という色眼鏡で見続けてしまうことで、
部下に対してその見えないメッセージが伝わってしまうということなのです。
良くも悪くもそのメッセージに部下は反応し、無意識にその通りの行動をとろうとしてしまいます。
(※こちらのブログも併せてご覧ください。
部下の成長を信じる、見えない心の威力に迫る!
https://f-zac.com/hideakikanamori/2021/01/04/nolook/)
しかも、実際その部下が本当にミスが多いかと言えば、そういうわけではないこともあるでしょう。
その日たまたま集中力を欠いていた、その案件が初めてだったのでミスが多くなってしまったなど要因は様々ですが・・・
(余談になりますが、人間の代謝スピードを考えると、単純計算で
2ヶ月もすれば身体の全細胞である60兆個の細胞が新しい細胞に生まれ変わるということになります。
つまりある意味別人になっているといっても過言ではないくらい人間は変化しているのにも関わらず、
ずっと同じ印象を引きづり、同じ人間として扱うこと自体が間違っていると言えるのかもしれません。)
評価制度を材料にして、部下とコミュニケーションをとり、記録をつけていくと、
そうした過去の印象にひっぱられにくくなるということなのですね。
それが、マネジメント力、育成力向上の鍵といえるのではないでしょうか。
このように!
弊社の人事評価制度の設計は、優秀な上司、人を育てることに長けた人材が
無意識にとっている行動をどんな人でも仕組みで取りやすくしたものなのです。
スーパーマンを何十人も雇うというのはコストもかかりますし、非常に難しいと思いますが、
多少時間はかかるものの技術と仕組みでスーパーマンを育てる仕組みを作ることはさほど難しいことではありません。
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人事コンサルタント
金森秀晃