先日、スタッフと談笑していたときのことです。
「当たり前(常識)というのは、
自分にとっては揺るがないものであっても
常に疑ったほうがいいなと改めて考えさせられました。」
と話してくれました。
よくよく話を聞いてみると
肩こりがひどく初めて鍼治療を受けに行った時のことです。
スタッフとしては、初めてだから、どういうものか
施術前に説明してくれるんだろうな。
などと想像しながら治療院へ行きました。
いざ施術の時間。
軽い問診の後
うつ伏せになるやいなや、
無言で着替えをお尻が見えるくらい下げられ、
無言で鍼を打たれたそうです。
先述したような説明を想像していたスタッフは、
予想外のことに内心「えーーーー!!!Σ(゚д゚lll)」と叫んでいたそうです笑
が、気を取り直して「いやいやいや、これがここのスタンダードなのかもしれない」と自分に言い聞かせました。
結果、思うように施術に集中できなかったそうです。
この話を聞いて、そのスタッフに
「それは確かにびっくりするよね」と言葉をかけました。
驚いたのが、その出来事から彼女が学びを得ていたことです。
それは、
自分の常識(例えば、先生なんだからこういう風に説明してくれるだろう、のような)で相手を測らない。
当たり前(常識)は必ずしも一致しない。
というものでした。
もしこれがあれば
施術前にどういう施術をするのか、確認をとる
施術後の好転反応について確認をとる
などを先生に確認を取りながら関係性を作ることができたのかもしれません。
と話してくれました。
私たちが普段慣れ親しんだ自分の仕事においても、
同じことが言えるように思います。
例えば、専門用語を使いすぎず、誰でもイメージが出来そうな言葉を選ぶ
相手の常識(当たり前)を知る手間を惜しまない
などの行動をとり続けることなどです。
自分の常識を疑うことを行動で示すこと、
それが、真に自分の目的を果たすために必要なことなのかもしれませんね。
人事コンサルタント
金森 秀晃