先日、就活の相談に来ていた学生さんとお話をしていた際、
たまたまその子の趣味を聞く機会がありました。
なんでも、写真がお好きとのことで、
いつも欠かさず、一眼レフを持ち歩いているのだそうです。
毎回持ち歩くには少々重そうなカメラだったので(笑)、
「スマホカメラじゃダメなの?」
と聞いてみると、
「スマホじゃ意味がないんです。
このカメラが僕にとっては大事なんです」とのこと。
その理由を掘り下げて聞いてみると…
その子は元々とっても引っ込み思案で
コミュニケーションが苦手で、友達を作るにも一苦労だったそうなのですが、
学校の行事で、たまたま、
父親の趣味だった一眼レフカメラをもっていったところ、
「俺も撮ってよ!」
「写真、見せて!」
「めっちゃいい写真じゃん、これ!すごいな!」
など、カメラをきっかけに人とみんなの笑顔が集まり、
自然にみんなと話ができるようになったのだそうです。
また、カメラをもっていると、不思議と
「これ、すごく素敵なので写真撮ってもいいですか?」というふうに、
自ら話しかけることができるようになったり、
「あの人と話してみたい」と思った人に
写真を撮らせてほしいとお願いすることで話せるようになったりと、
僕の人生を変えてくれたツールなのだと嬉しそうに話してくれました。
彼にとって、その一眼レフは、
自分と世界を繋げるマジックツールのようなものなのですね。
カメラが好きという人はたくさんいらっしゃると思いますが、
その理由にはやはり、その人の人生や価値観が反映されるのだなぁと
しみじみ感じた出来事でした。
人事コンサルタント
金森秀晃