先日、弊社のコンサルタントと談笑をしていたときのことです。
ある法人のリーダークラスの方が、スタッフの”恐れ”を理解しておくと、何につまづいているのか手に取るようにわかってきましたとコンサルタントに話してくれたそうです。
そのリーダーの方が、スタッフに備品購入を依頼したときのことです。
調べてみると、通常には取り付かっている店舗が少ない型だったそうで、電話をして確認をしてもらいました。
電話が終わったあと、スタッフから報告を受けたのですが、
リーダーが何の気なしに「それは確かなんだよね？」と尋ねると
スタッフは「いや、私に言われても･･･」とたじろいでしまったのだそうです。
リーダーは、使えるかどうかすぐ判断を求められていると思い込んでるかもしれない、と察知し、
「あなたの今のミッションは、調べてる備品が使えるかどうかでしょ？
お店の人から言われた事実を踏まえて、自分の意見を行ってもらわないと困るの。もしわからないんだったら、それを踏まえてどうするかを教えて。」と伝えたそうです。
これを聞いた瞬間、スタッフはハッとした表情をしたものの、すぐに安心した様子で「確認したところ、使えるかどうかは半々だと思うので何とも言えません。私としては他の物を検討したほうがいいと思います」と答えたのでした。
欲しい結論は一度に得られないこともあるのが仕事です。
少しつずつ結論に近づいていくために、スタッフの恐れを踏まえて「じゃあどうする？」をスタッフに求めることができるリーダーが、強い組織の基礎を作ってくれるのかもしれませんね。
人事コンサルタント
金森秀晃
