「ある案件の報告はしてくれるようになったが、
別の案件になると全くそれができなくなってしまう。
適時、報連相というのが本当にできない子が多い。」
「全く判断ができず、どうすればよいかをひたすら聞いてくる。
少しは自分で考えろというと今度は相談しにこなくなる。」
「相談というより、あってるか間違っているかの確認だけをしにくるため
発展的なコミュニケーションが取りにくい。」
これは、管理者研修においてよくマネージャーの方々から伺うお悩みです。
確かに、そうした部下と日々接していると
「なんであのときはできたのに、これだとできなくなるのだ」
「正解も不正解もないんだから決断してやるだけなのに、
やらない理由が欲しいのだろうか」
そんな風に感じる方も少なくないと思います。
そうした状態になっている部下との接し方のポイントを
今日はお伝えしていきたいと思います。
ポイントは…とってもシンプルなこと。
相手の特性を知り、対策を立て続ける!
です。笑
相手の特性とは、例えば…
・物事の程度や度合い、段階を把握するのが苦手
つまり、日々の業務の中で「どの内容」を「どのタイミング」で
「どの程度」、報連相するか判断するのが難しいということになります。
・人の目が気になって報連相どころではない
指示受けなどでミスが多い人の特徴として人目を過剰に気にしてしまって
内容が頭に入ってきていない可能性があります。
・相手のイライラなどを感じ取りやすい
無意識にでも自分がどう思われるかを過剰に気にしている場合、
自分に対してのイライラでなくても、それがきっかけになって
頭が真っ白になっている可能性があります。
などなど、上司からしたら正直「知ったこっちゃない」という特性も
正直あると思いますが、100人いれば100通りの報連相がうまくいかない理由があります。
それにすべて対応するのは、上司もさすがに厳しいですよね…
でも、実は、そのすべてに対応できる秘策があるのです。
それは…
時間で区切って、定期的に報連相をする仕組みにしてしまう
というものです。
情報が入ってくるルート整備をしておいて、
入ってきやすい空間づくりや相手の特性に合わせた話し方などを
工夫していくことができれば鬼に金棒\(^o^)/
昨今の仕事、ひいては、AIの時代において、
手順がすべて決められていて、その通りにやっていればOKというような、
いわゆるマニュアル通りの仕事は非常に少なくなってきています。
今後、人間が担当することになる仕事というのは、
その多くが「わからないこと」に折り合いをつけて、
判断・決断・修正を繰り返していくものになるでしょう。
そうした業務の中にあって、
「いつ」「何を」「どのように」「誰に」報連相するかの判断をすることは、
ビジネスの基本とはいえ、難易度があがっているのも事実なのです。
だからこそ、手間をかけて、誰でもしっかりと報連相が出来る仕組みを
作ることができれば、最強の組織を構築することができる
と言えるのではないでしょうか?
是非、部下の報連相でお困りの方は、参考になさってみてくださいね♪
人事コンサルタント
金森秀晃