苦手なことを克服するとき、どのように取り組みますか?
 とりあえず力技でいろいろと試す
 得意な人に上手いやりかたを質問する
 など色々なアプローチがあると思います。
克服したいもののアプローチは、
 個人レベルのことであっても、
 もっと大きい事象であっても同じなのだと気付かされることがありました。
それは、先日何気なくつけていたテレビに映された、堤防についての特集でした。
 堤防というと、コンクリートで作られているものが真っ先に思い浮かびますが、
 そうではないのもあるようで、自然の性質を上手く活用しているものもあるそうです。

堤防の工法のひとつに、柳枝工(りゅうしこう)というものがあります。
 これは、洪水の時に河岸が削られないように、積み上げた石の間に柳を植え根を張りめぐらせて堤防を強固なものにする、というものです。
克服したいこと(洪水)の性質を見極めて、
 どのように制したらよいか(柳枝工)を選択する。
 ただ単に堤防が作られているわけではなく、性質や不具合が生じる要因を分析する
 というのは、私たちが苦手なことを克服するプロセスと同じなのだなと思いました。
「自然をもって自然を制する」という担当者の言葉が非常に印象的でした。
 苦手なことを克服するのに、抗って立ち向かうのではなくて
 その性質やどんな所が自分は苦手だと思っているのか
 などを分析し、いなすように取り組み続けることが、理想的な克服なのかもしれませんね。
 人事コンサルタント
 金森 秀晃
 
 
 
  
  
  
  
  
 