先日ふと空を見上げると、入道雲が出ていました。
まだまだ暑い日が続きますが、
それでも少しずつ、秋の気配が感じられるようになりましたね。
季節の移り変わりを感じる時に、いつも自分に言い聞かせる言葉に
「行雲流水」というものがあります。
空をゆく雲と川を流れる水のように、執着することなく物に応じ、事に従って行動することという意味です。
空を行く雲、川を流れる水は一時も同じ状態ではありません。
雲の表情は一瞬一瞬ごとに変わり、出たら消え、消えてはまた生まれます。
また流れる水も常に変化して様々な表情があるように、この言葉は世の中の無常を表しているように思います。
これは私たちの人生にも通じることだと思います。
雲にはやさしい風ばかりではない。吹きちぎり吹き飛ばすような風もあります。
水の流れにも瀬があり曲がりくねる淵があり一様な流ればかりではありません。
そう思うと人生、順風満帆なことばかりを願うのはどこか不自然な気がしてきますね。
どんなに障害があり、喜怒哀楽様々な出来事の連続の中にあっても、常に心は
その一処にとどまらず、執着せず、雲の如く無心にして淡々と、さわやかに生きていきたいですね。
人事コンサルタント
金森 秀晃