先日、マネジメント研修の中でこのような相談を頂きました。
(営業会社の課長職の方です)
「上司から目標達成することが重要なのだから、
同じやり方に固執するな、と言われたのですが、
自分としては、そういう認識ではなくて、
うまくいかなければやり方は変えているつもりなんです。
何を指摘されているんでしょうか?」
みなさんも同じような経験をされたことがあったり、
もしくは、部下の方にそのように指導をなさったりしたことが
あるのではないでしょうか?
私はその後色々と、その方のお話を伺い、
ある一つの結論にたどり着きました。
それは…
やり方を変えている範囲に大きな差がある
ということです。
その方は営業の方だったのですが、
本人としては、顧客へのアプローチの仕方や
話し方、部下への指導の仕方など、色々と試行錯誤をなさっていたようなのです。
ただ、おそらくその上司の方はより大局的な観点から
「やり方に固執するな」とおっしゃっているのだと感じました。
例えば、チームで1億稼ぐのがあなたのミッションですと言われた際、
営業課長は最初に言われたAの商品を、従来どおりの、
テレアポからクロージングする方法でその中でのやり方や配置を
工夫しながら頑張っているとします。
でも、1億稼げればいいわけですから、極端な話、その商品でなくてもよいわけですし、
その商品を大のお気に入りとして大量に購入してくれる大富豪がいたらクリアできるかもしれません。
スーパーセールスマンを一時的に雇って、50%のマージンを差し上げてもいいでしょう。
きっとその上司の方は、細かい修正ももちろん必要ではあるが、
視野が狭くなっているから、ミッションを達成するために
何が必要なのかを改めて考えてみよということがおっしゃりたかったのでしょう。
ちょうど、ズームイン/ズームアウトという視野の調整をするお話をしていたところだったので、
非常にタイムリーな質問でしたね!
ありがとうございました!
上司(部下)と話が噛み合っていない気がする…と感じる時、
それは視野の高さに差が生じてしまい、そもそもみている景色が
全く別のものになっているということなのかもしれませんね ♪
人事コンサルタント
金森秀晃