先日のマネジメント研修の中で、このような質問を頂きました。
「感情的に会社や上司のことを批評してくる人に対して、
どのように対応すればよいか教えて下さい」
確かに、実際に真摯に組織の課題に向き合っていらっしゃる方にとって、
批評だけして自分は何もしない、不満は言うけど解決策は出さない
という方に対して、マイナスな感情を抱くのもよくわかります。
ただ一方で、批評家というのは、自分は全く動かず、傷みを負わずして、
実際に動いた人たちよりも一瞬優位になったような感覚が得られるので、
ついつい、こうした楽なポジションを取りたくなる気持ちも
なんとなくわかるような気もしますよね。
厄介なのは、批評家になっている方は、
自分が「批評家」になっているということを理解されていない方が多いということです。
つまり、自分は一切動かずして、他の人よりも優位に立っている状況を
客観視できていないことが多いように思います。
それもわかった上でやっているとすると、少々手に負えないところはありますが(笑)
私の感覚では8割くらいはその感覚がないまま、
正義感で批評家をしていたり、あまり考えず批評家になっている印象です。
となると、冒頭の質問への回答は、比較的シンプルですよね!
答えは・・・
「批評家」になっている事実に気づかせること
これに尽きます。
自分のスタイルを変えることなく、人に変わることだけを求めている
その構図に気づかせることが一番の近道のように思います。
質問やエピソードトーク、ケーストークなど、
やり方は様々ですが、こちらをヒントにして、
是非、気づかせるプロセスにトライしてみていただけたらと思います。
「こういう時はどうすればいいんでしょうか?」などあれば
お気軽にコメントやメッセージくださいね(^^)
人事コンサルタント
金森秀晃