「努めている限り、人間は迷うに決まっているものだ」
 ゲーテの言葉です。
仕事において、何度も何度も迷う場面に遭遇するというのは、多くの方が経験されていることかと思います。
 私は未だに、なんて意志薄弱なんだ・・・!と愕然とすることもしばしばです(T_T)
 そのようなとき判断材料になるのが、経験則だと思います。
 これまでの自分の経験から、判断の精度を高めたいときに活用できますよね。
一方で、経験則の捉え方を間違えると、逆に足かせになってしまうことがあると思います。
 先日、弊社のスタップと談笑していたいた時、そのことを共有してくれました。
 ”経験則は選択肢を儲けるときに使うものであって、依存するものではない。”
 ということを学ぶことができたそうです。
 そのスタッフが話してくれたのは、コンサルティングの提案のことでした。
 取り組み始めたばかりの頃は、「あ、あれもこれも準備が必要だった・・・!」というように
 手探りの連続だったそうです。
 しかし試行錯誤を積み重ねることで、全体像から押さえ所をつかむことで余裕も生まれてきました。

ある日のことです。
 ヒアリング内容を踏まえて提案資料を作成する際に、「たぶんここが上手くいってないのかも」とこれまでの経験を踏まえて予測を立てていたそうです。
 普段通り、これをたたき台として深めていこうと考えていたものの、
 資料を携えて再度お話を伺ったところ、本人の予測とお客様のニーズが自分の予想以上に乖離があったのだそうです。
スタッフは
 「自分はいつもどおりのプロセスを踏めば、たぶん今回も上手くいくだろう
 という奢りがあったのかもしれません。
 経験は確かに財産になりますが、それを拠り所にするのではなくて、使って壊す・試すという感覚が無いと
 対策も疎かになってしまいますね。」
 と話してくれました。
経験という財産はただ蓄積させてそのままにするではなく
 使って壊し、試して、磨くということを繰り返し循環させて行くものなのかもしれませんね。
 人事コンサルタント
 金森 秀晃
 
 
 
  
  
  
  
  
 