先日研修の中で、このような質問をいただきました。
「先生、もう辞めることを決意した方の心を変えるのはできるのでしょうか?
辞めると心に決めた人の説得をするための方法を教えて下さい」
確かに、気になりますよね!
私の出した答えは…
「ありません!」
笑!
ないんかい!!!!と思った方、申し訳ありません。笑
実は、ないわけではないのですが、これは非常に難易度が高いので、
ないと思ったほうが良いという意味合いで申し上げました。
(かなりの習熟度が求められます)
固まったところからひっくり返せる卓越したスキルをもった
人材を短期間に量産するとなると正直現実的ではありませんよね。
目指すのはもちろん良いと思うのですが…
実はそんなスキルを磨くことに執着するよりも
もっと簡単に、離職を防ぐ方法はあるのです。
それは…
接触回数を増やすこと!
辞めたい!と心をを固める前、
…ふんわり「なんかちょっとあの会社いいなぁー」と目移りしたとき
・漠然と今の仕事に疑問を感じ始めたとき
・不満までいかない違和感を感じ始めたとき
・ミスがあったら落ち込みそうな考え方しているなと気づいたとき
・他に興味が移り始めたとき
そうした初期段階で、しっかりと意味づけをして、
そこで働く意義を見出してもらったり、
起こりそうな事態に備えて心の準備をさせておいてあげたりすれば
辞めるという結論に至る確率はぐっと下がります。
つまるところ、1時間1回のコミュニケーションよりも、
10分6回のコミュニケーションのほうが効果的というわけです。
もちろん落ち着いて話をする時間も必要ですよ!
離職率を抑えたい!と思ったら、是非、
辞めたい!!を変えるスキルを磨こうとするより、
辞めたいの前段階でフォローする仕組みを構築しましょう!
人事コンサルタント
金森秀晃