社会人として、また、組織で働く方にとって、
もはや永遠のテーマともいえる、「報告・連絡・相談」。
・わかっちゃいるけど、うまくいかない。
・部下に徹底してほしいがなかなか伝わらない。
・やっているつもりだが不十分だといわれる。
・そういうしているうちに報告・連絡・相談に時間がかかりすぎて仕事が進まない…
一度は誰しもこんな課題に直面したことがあるのではないでしょうか。
私も幾度となくこの課題と向き合い続けてきた一人です。
ところが、最近になって、一つ起死回生の策が浮上してきたのです!!
きっかけは些細なことでした。
様々な背景や文化をもった組織において
研修等々で関わらせていただく中で、
一つ、気が付いたことがあったのです。
それは、日系企業と外資系企業の「報連相」に対する捉え方の差でした。
日系企業では、報連相をどこか「Report」、
いわば、宿題的な感覚で捉えている方が多い印象で、
億劫に感じる方が多いと感じていました。
一方、外資系の企業では、どちらかというと、情報を刷新、
「Update」するような感覚で用いていることが多いからか、
呼吸の様に報連相ができる方が比較的多いと感じます。
(確かに英語では、I’ll keep you updated.というように、
随時お知らせしますという際にもUpdateという言葉を用いますね)
これは面白いと思い、生粋の日本企業における研修の中で、
報連相は「Report」ではなく「Update」だという話をしたところ、
なんと、上司への報告の回数が2倍になり、部下としても報告に使う時間が
非常に少なくなったという結果が得られたのです。
何度もいうしかないのかなと半ば諦めに近い感情を
もっていらしたご担当者様も、非常に驚かれていて、
実は研修を担当した私自身も
言葉の解釈一つでこんなにもかわるものなのか…と
この成果には驚きを隠せませんでした。
うまくいかないなぁと思った時こそ、
その言葉をどう捉えているのか、一度落ち着いて考えると
道が開けるのかもしれませんね!
人事コンサルタント
金森秀晃