皆さんは、ナディア・ナディムさんというサッカー選手をご存じでしょうか?
パリ・サンジェルマンで10番を背負い、
トップクラスの実力を有するであるエースストライカーである彼女は、
元々アフガニスタン出身であり、2000年、イスラム原理主義勢力タリバンに
アフガニスタン軍の将軍だった父親を殺され、
母親や姉妹たちとともにデンマークに亡命、
そこでプロのサッカー選手となり代表のストライカーを務めています。
このそんな信じがたい壮絶な環境を生き抜いてきた彼女ですが、
驚くべきことに、
サッカーのトップ選手であることのみならず、
9か国語を話し、プロになってからも医学の勉強を続け、
外科医を目指し続けているとのこと…
(しかもボランティア活動にも積極的に参加なさっています)
こんなエネルギッシュな人生を歩む人間がこの世にどれほどいるでしょうか。
そんな彼女があるインタビューに答えた記事を拝見しました。
そこには…
「私はピッチに立てばそれだけで幸せになる」
というコメントが記載されていました。
壮絶な人生を生き抜き、様々な環境に身をさらし、
文化の違いを受け入れ、順応し、その中で確固たる自身の軸を築いてきた
からこその言葉だと感じられます。
何でもない日常のありがたみを身に染みて感じ、
すべてに意味を見出してきた一人の女性のあまりに重みのある言葉だと思いました。
私たちは彼女のように壮絶な瞬間に立ち会う方はまだ少ないかもしれません。
しかし、私たちはリスクと同時に、このコロナのタイミングで当たり前の日常が
決して、当たり前でないことに気が付く機会に恵まれました。
彼女の域にはなかなか達することができないかもしれませんが、
何でもない当たり前に感謝する心と、
それゆえ、自分の人生に真摯に向き合い続ける姿勢だけは
見習い続けたいと考えさせていただく良い機会となりました!
今日も一日、頑張りましょう!
人事コンサルタント
金森秀晃