誰もが思っているであろう、コロナ騒ぎはいつまで続くのだろう…
いつ店を再開できるのだろう…
国の補償は十分だろうか…
暗いニュースも続き、不安も尽きない、
このような中気晴らしにと思っても外出もできない…
気が滅入るのも頷けますよね。
なぜ、今私達はこんなにも「不安」なのか?
生命が脅かされるから?
ウイルスの正体がわからないから?
治療法が確立されていないから?
その「不安」の最大のポイントは…
なんといってもやはり「先が見えない」ことにあるのではないでしょうか。
緊急事態宣言はいつまで続くのだろうか、
外出自粛はいつになったら解除されるのだろうか、
緊急事態宣言が解除されたところで、いきなりウイルスが死滅するわけでもない、
じゃあ、結局外に出るのは危ないんじゃないか?
でも、働かなかったら、経済が破綻するのではないか?
このような出口戦略の見えない不安が大きいと思います。
緊急事態宣言やロックダウンは、
出すよりもいつ解除するかのほうが難しいとは言われていますが、
その現実をまざまざと感じる今日この頃です。
国のリーダーがどう動くかの道筋を示してくれることは期待したいところですが、
他人に不安の解消を期待しても正直不安は解消されません。
そこで、私がオススメしたいことは、
「ご自身で仮説を立て、最悪の事態を想定して、生き抜く覚悟を決めること」
です。
特に経営者の方々にとっては当たり前のことですし、
もうやっとるわ!!という方もいらっしゃるとは思いますが、
例えば…あなたが飲食店のオーナーだとしましょう。
こんな未来を想像したとします
・政府は機能不全になり狙いのない緊急事態宣言が3ヶ月続く
・店を開けることができず、十分な補償もなく資金繰りが苦しくなってきて、
2ヶ月目についにキャッシュが底をつく
・無利子の融資がおりてなんとか首の皮一枚繋がっているものの
今後、客足が遠のき続けることも十分に考えられる
・やっとの思いで稼いだお金を強盗に盗まれる
最悪ですが、ありえない話ではなさそうです。
ポイントはここからです。
このような時に、どの状態になったらどうするということを
予め決めているという人がどれほどいるでしょうか?
こういう未来は避けたいから頑張ろうと闇雲に頑張った結果、
疲弊してしまうという方も多いような気がしています。
例えばですが、
緊急事態宣言後も客足は戻らないことを想定して、
長期戦を覚悟しお店をラーメンの一蘭スタイルにして、
デリバリーの割合を60%にするなどの方向転換をすることを決めたり、
ここまでに売上が~%まで回復しなかったら店を一旦閉めて、
~~のバイトで家計を繋ぎ、終息後に再開すると決めたり、
予め決めておくということはできますよね。
(損切りのような感覚です)
日本では、最悪の事態を想定したり言葉にすると「縁起でもない」
と言われることが多いのですが、
縁起でもないことを引き起こさないようにするには、そうしたことを
想定しておかなければならないと今こそ思うのです。
(結婚する時に、離婚したときの財産分与をどうするか決めておくようなものですね。笑)
私も毎日不安でいっぱいですが(笑)
最悪の事態を想定して、どう行動するか、今こそ一人ひとりが真剣に考え、
もやもや溢れてくる不安を手懐けるチャンスなのかもしれません。
人事コンサルタント
金森秀晃