先日「読んだことがない本を読むのもいいけど、
子供の頃に読んだ本を、大人になってから読み返してみると
また新しい解釈を発見できるよ」と勧められ、幼い頃に読んだ本を読み返してみました。
『今昔物語集』の中に原話がある、
「わらしべ長者」というおとぎ話をご存知でしょうか。
幼い頃に読み聞きした方が多いかもしれませんね。
あらすじとしては
若者が「お金持ちになりたい」と観音様にお参りし、
”寺を出て最初に手に触れた物を持って旅に出なさい”とお告げがありました。
寺を出てすぐに転び、最初にわらしべが手に触れた若者は、
わらしべを手に旅に出かけ、道中で物々交換をして最終的に長者になった
というものです。
幼い頃は、単にすごいなーとしか思わなかった話・・・
数十年経った今、この若者が願いを叶えることができた要因を、いろいろと考えてみたのですが
一番は自分の目的を果たすために、「起こったことをあるがままに受け入れた」ことなのではないでしょうか。
最初に触れたものが”わらしべ”でも
「げ、わらしべか・・・。こんなの持ってるのに意味あるのかな」
「お金持ちにわらしべは直結しないから、本当に持った方がいいものは違うものかも」
など選り好みせず、受け入れて「機」を掴もうとしました。
これは現代の私たちの仕事にも同様のことが言えると思います。
目指したいものに対して、
いまの仕事が全く関係なくとも、
向いている・向いてない
自分らしい・らしくない
などとすぐに見切ってしまうことがなくなるかもしれません。
これが自分の未来に何らかの形で繋がっている
と捉えることで、
上手くいかないことがあっても
やりたくないことであっても
対峙するエネルギーを自ら作り出せるように思います。
”わらしべ”マインドで物事を大きく捉えて行きたいですね(^^)
人事コンサルタント
金森 秀晃