「突然電話を架けてくる人は非常識!」
「メールで十分では?」
「電話は無駄に人の時間を奪う行為だ」
スマートフォン、タブレット、LINE等の普及により
最近では、電話に対してこのような印象をもつ方も増えてきました。
とりわけ、若手はそのような認識の方も少なくはないのかもしれません。
たしかに、ツールは何でもよいとは思うのですが、私がコミュニケーションにおいて最も重要視することの一つに「リアクション」を獲得するところまでを基準にする、というものがあります。
会話はキャッチボール。
キャッチボールだとしたら、投げたんだから後は勝手に拾ってよというわけにもいかないですよね。
たとえばですが、オフィス内のやりとりとして、こんなことがあげられます。
新人からメールが送られてきていたが、一日に100件以上のメールが飛んでくる上司からすると、埋もれてしまうリスクを回避するためにも、一声かけてほしいということがあったとします。
しかし当の新人としては、メールは言った言わないを予防げるからいいのに、一言いわないと見てもらえないなんて、本末転倒ではないか、それではメール送る意味がない、くらいに思っていたりする。
むしろ、メールを見逃すのは上司の能力の問題でしょう・・・(自分の仕事のできなさを、部下の責任にしている)とさえ考えていたりします。
そのような認識の差がある中では、いくら正論で主張したところで、効果は見込めませんよね。
そんなとき、どうすればよいか?
まず、
将来大損したいか、今少し損をしておくか、
どちらがよいかを考えてもらいます。
その上で、自分が上司の立場になったとき、どのような状況で、部下にどうしてほしいかを考えてもらいます。
そうしたら、よっぽどの頑固さでない限りは、一声かけたほうが確実だなと気づくのではないでしょうか。
仮に、その部下がひと手間を省き上司の立場に立つことをしなかったら、
将来その方が上司になったとき、同じ目に合うわけです。
一方で、今少し損だと思っても上司の側に立とうとしていれば、
同じプロセスを部下に求めることができ、ミスも防げますよね。
世代が違えば、「当たり前」も違うもの(^^)
それでも臆せず、「大切なこと」を伝え続けることも大切なのかもしれませんね♪
人事コンサルタント
金森秀晃