「最高の歯車になりたいと思っています」
とある鉄道会社の鉄道車両整備士の方の言葉です。
日本に来た外国人旅行客が、驚くことのひとつに
電車時間の正確さというのがあるそうです。
海外であれば、10分程度の発着時間のずれは当たり前。
一方で日本は3分遅れただけでも謝罪のアナウンスが流れる。
冒頭の整備士の方は、この正確さの下支えをし、自身の腕を磨くことが、自分が貢献できることだと、非常に誇らしい表情をしていました。
しかし、キャリアコンサルティングをさせていただいていると、
「組織の歯車になる」ことへの恐れについて相談いただくことがあります。
①「決まったことを繰り返しやるだけ」では創造性が育まれないのではという恐れ
②「別の力で回されている」ことで、主体性が失われることへの恐れ
というのが2大要因になっていると思います。
歯車というと、“周りに動かされている”というイメージが先行しがちですが、
実は“周りを動かしている”歯車もあります。
この“周り(組織)を動かす歯車”、
つまり「あなたが止まると困る」と言われるような、歯車を目指すことで、この旨味に気が付くように思います。
周りを動かす歯車になるのプロセスは、簡単ではないかもしれませんが、
どんなに未熟であっても、自らの意志でそうなる!と決断し行動することが、すでに周りを動かす歯車の第一歩。
参考になりましたら幸いです。
人事コンサルタント
金森 秀晃